読了

いい子のあくび/高瀬隼子

本かつお
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●なぜ気になったか

芥川賞受賞作は読んだはずだが、感想を残していなくて楽しめたのかさえ覚えていない。本書はとても親近感を感じる考え方の人たちの話のようで、楽しめると信じて読んでみたい

●読了感想

世の中にはこの作品の主人公たちと同じような考えを持っている人たちもいるだろう。僕も主人公の気持ちがわからなくもないので、そちら寄りの気質があるはず。高瀬ワールド、モヤりながらも楽しめる

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 圭さんとはLINEのやりとりも長い。会話を自分から切り上げるのがこわいわたしと、毎回丁寧に返してくれる圭さんとの間で、ちょうどいい終わり方をいつも迷う
  • 愚痴は言うけど、悪口は言わないように気を付ける
  • お金がないと生活していけないのと同じように、優しくしたくたって与えられるエネルギーを持っていないと施せない
  • 彼女は仕事中に絶対スマートフォンを見ないタイプの人だ。それが分かってるから返信がなかなかこなくてもしんどくない
  • こんなに近くにいる人にさえ見破られないのだとしたら、これはもう、こちらが本当のわたしなんじゃないか、うらおもて、って言うけど、別にどっちも表だ
  • にぶさと優しさはすこしだけ似ている
  • (会社の)飲み会では、(中略)、にこにこして、相手の話に興味があるようなまばたきの仕方をするのも給料のうちだって、思うから、そうする
  • 涙があふれてきた、(中略)、 すぐ止まりそうな気配。必死にひねり出す。ほらみて、泣いてるよ傷ついてるよ。見せつける。(中略)、大地がこれから何度も何度も痛みを持って思い出すように
  • 「あのさ、別れたくはないよ」と大地が言う。ことばの意味を考えて戸惑う。そういうずるさは持ち合わせていない人だと思っていたから、見直してしまった
  • お祝いしたいって気持ちがないわけではなく、(中略)、結婚式という型にはめられるとわたしは祝えなくなるから行くべきではないと考える

●目次

  • いい子のあくび
  • お供え
  • 末永い幸せ

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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