2023.04.19 2024.10.01 読了 頭のいい人が話す前に考えていること/安達裕哉 本かつお 記事内に商品プロモーションを含みます ●なぜ気になったか 話すことへの苦手意識が拭えない。いついかなるときも人を引きつける話ができる人は本当に尊敬。身につくことがひとつでもあればとの考えで読んでみよう ●読了感想 本を読んだとき気になったフレーズを控えているが、とても多く控えることになった。確かに!、と思うことがわかりやすく書かれているからであろう。ベストセラー当然と思えた アマゾンレビュー ●心に響いたフレーズ 「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差は、思考の量ではなく、思考の〝質〟 どれだけ話し方がうまくなっても、自分の言葉で話せないと人の心を動かすことはできません 怒っているときは、誰でも頭が悪くなる 頭のよさは他者が決める、頭のよい人というのは、自己満足ではなく、まわりの人から〝頭のいい人〟と認識されている人 社会的知性はひと言で言うと、他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力。(中略)、社会的知性こそが、真の知的馬力であり、IQのような論理的能力は知性の本質ではなく、副産物 論理的思考はビジネスにおいて非常に重要なスキル。(中略)、それは、立場も価値観も違う他人と考えを共有するために必要 一生懸命プレゼンテーションしても企画が通らない人と、簡単に説明するだけでやりたいことができてしまう人。その差はその人が周りから〝頭がいい〟と思われているかどうか。その信頼感があるかどうかが非常に大きい 「賢いふり」は、その場しのぎにはよいですが、人の心を動かしません 人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する ちゃんと考えて話すというのは、〝相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して話す〟ということ 相手に伝わらなければ、話し方が悪かったのではなく、考えが浅かったと考える。これが、実際に頭がいい人のマインドであり、思考の質を高めるポイント 知識は披露するのではなく、だれかのために使って初めて知性となる 自分の承認欲求は抑制し、他者の承認欲求を満たすことができれば、「コミニケーションの強者」になることが可能 他者は褒めつつ、自分は「なんでもない人間です」という顔をするのが、コミュニケーション強者の態度であり、知的で慕われる人の態度 コミュニケーションの強者は、承認欲求を満たしてもらう側ではなく、承認欲求を満たす側に回ることで、上手に信頼を得る 少ない情報を信じき切るとバカに見える。思い込みが強いと頭が悪く見える。頭のいい人は、物事をできるだけ正確に、客観的に捉えようとします。極力、バイアスに意識的であろうとするのです 話す前に注意してほしいふたつのバイアス、①確証バイアス(人間は見たい世界しか見ない)、②後知恵バイアス(結果論ならいくらでも言える、評論家的思考) 話を深くするふたつのコツ、①自分の意見と真逆の意見も調べる、②統計データを調べる。あえて自分に都合の悪い情報にあたることで思考を掘り下げ、話を深くすることができる 頭のいい人は正確な統計データに早くたどり着くために、検索にひと工夫します。(中略)、検索用語に続けてスペースを入れ、その次に【site: .go.jp】や【site: .ac.jp】と入れるやり方 より深く知りたいと思ったら、横断的に文献にあたってみるといいでしょう。その際には『調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』を一読することをおすすめ ゴミ捨てのことを、(夫は)「ゴミの入ったゴミ袋をゴミ捨て場に持っていくこと」と認識。(妻は)「ゴミをまとめ、ゴミ捨て場に持っていき、空になったゴミ箱にゴミ袋をセットするまで」と認識 〝ちゃんと考えてから話す〟とは、相手が受け取る言葉の意味を想像し、できるだけ定義の齟齬が出ないように話すということ 私が新人のころ、上司に「お客さんの問題解決を手伝うのが、コンサルタントの仕事ですよね?」と尋ねてあきれられたのは、実は「問題」と「課題」の意味をちゃんと理解せずに使っていたから 身近な言葉の微妙な違いに意識的であれ 言葉に敏感になることで、思考の解像度が上がり、見えている世界も、伝わり方も変わる 頭のいい人は、話す前の「理解」に時間を使う。(中略)、人の心を動かせるかも、わかりやすく話せるかも、理解の深さに比例する 頭のいい人は、たとえ難しい話でもわかりやすく話せるのは、〝物事の本質を理解できている〟から 物事を深く理解するには、どれだけ対象物を分けて整理できるかにかかっている 「結論」を述べることができないのは、「重要な情報」と「その他の雑多な情報」をきちんと分けることができていないから 「結論から言え」というのは、本質的には、自分がしたい話ではなく、相手が聞きたい話を最初にしろということ 結論から話す、というのは、相手に〝聞くスイッチ〟を入れる行為 事実と意見を分けられない人から話を聞くと、状況を把握するのに通常の3倍の時間がかかります ちゃんと考えるためには、ちゃんと人の話を聞くことが必要不可欠 〝話を聞けない人〟は、話を聞こうとしない人ではありません。話を聞いているのに、聞けない人です。彼らは「自分の認識できたこと」だけ切り取って、話を聞いているのです 知的で慕われている人の5つの聞く態度、①肯定も否定もしない、②相手を評価しない、③意見を安易に言わない、④話が途切れたら、むしろ沈黙する、⑤自分の好奇心を総動員する 相手の話を正確に理解するための、整理の3つのポイント、①ゴールの確認、②考えていることを聞く、③話を整理して相手の意思決定を助ける モヤモヤしていたことが言語化され、明確になると、やるべきことがはっきりし、行動に移すことができる 〝ひとりでは気づかなかったことに気づく〟これが、人が人とコミュニケーションをとる理由 質問の〝質〟は、質問する前に仮説をどれだけ立てられるかどうか、で決まる 教わるのが上手い人は、聞きやすい人や身近な人ではなく、〝聞くべき人〟を考えてから聞きにいき、さっさと課題を解決し、成長します 教わる技術4つ、① 一度にひとつのことしか聞かない、②目的を知らせる、③要素分解して具体的に聞く、④今までにやったことを細大もらさず伝える 言語化の質を高めるたったひとつの型は、「〇〇ではなく、△△である。」という再定義。(たとえば)、企業の目的は〝利益を出すこと〟ではなく、〝顧客を創造すること〟である 言語化能力を高めるためには「ヤバい」「エモい」「スゴい」など、「語彙を貧弱にする安易な表現を使わないようにする」といった習慣が有効 (読書ノートで)とにかく大事なのは、本を読んで「面白かった」で終わらせず、自分の言葉でまとめること ●目次 はじめに 「頭のいい人が考えていること」知っただけでは意味がない 本書で目指したのは読み返さなくていい本 第1部 頭のいい人が話す前に考えていること 「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則 その1 頭が悪くなる瞬間、頭がよくなる時間 ヤクザ映画で死ぬ人の共通点 冷静さを失った人の末路 「怒っているとき」は、頭が悪くなる キレないためのふたつの技術 愚かさを回避するための時間 黄金法則その1 その2 頭のよさを決めるのは「だれ」だ? 頭のよさってなんだ? 頭のよさに基準はない。されど頭がよくないと生き残れない 無人の山で木が倒れたら音はするのか? 米国で提唱された「人間が生きていく上で最も重要な頭のよさ」とは? 頭のいい人の思考の深め方 なぜ論理的思考が大事なのか? いったん”頭のよさは他人が決める”と考えるとラク 黄金法則その2 その3 なぜ、コンサルは入社1年目でもその道30年の社長にアドバイスできるのか? 賢いふりをするな、賢くふるまえ 賢いふりでは人の心を動かせない 会議では最初に発言せよ 「信頼」が生まれる瞬間 「どう思う?」にどう答える? 黄金法則その3 その4 頭のいい人は、論破しない テレピに影響を受けて論破しようとする人 クレーム対応がうまい人の特徴 勝ち負けは気にしない 黄金法則その4 その5 「話し方」だけうまくなるな 話し方で心は動かない 型を覚えれば伝わるのか? 雑にできない「雑談」なんてしなくていい 真面目な人ほどハマる「テクニックのジレンマ」 黄金法則その5 その6 知識が「知性」に変わるとき 頭のいい人は”賢いふり”ではなく”知らないふり”をする 簡単にアドバイスするな 知性があふれる瞬間 黄金法則その6 その7 承認欲求をコントロールできる者がコミュニケーションの強者になれる 人心掌握の達人・田中角栄が秘書に出した指示とは? コミュニケーションの強者になるふたつの条件 カリスマはどのように生まれるのか? 黄金法則その7 第2部 一気に頭のいい人になる思考の深め方 「知性」と「信頼」を同時にもたらす5つの思考法 第1章 まずは、バカな話し方をやめる 「客観視」の思考法 人がバカに見える3つの「瞬間」 「客観視」の思考法① 少ない情報を信じ切るとバカに見える 「客観視」の思考法② 言葉に敏感たれ 「管理」の定義を考えてみよう 「客観視」の思考法③ 成り立ちを知ろう 第2章 なぜ、頭のいい人の話はわかりやすいのか? 「整理」の思考法 頭のいい人が、難しいこともわかりやすく話せる理由 考えるとは整理すること 「整理」の思考法① だれでも結論から話せるようになる法 「整理」の思考法② 事実と意見を分ける 第3章 ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう 「傾聴」の思考法 “聞く”と”ちゃんと聞く”の間には大きな溝がある 他人が話しているときに、自分が話すことを考えていないか 「領聴」の思考法アドバイスするな、整理せよ 第4章 深く聞く技術と教わる技術 「質問」の思考法 人が人とコミュニケーションをとる理由 深く聞く技術① 米国政府やグーグルが使う質問術 深く聞く技術② 質問の前に仮説を立てる 教わる技術 質問がうまい人と下手な人の違い 第5章 最後に言葉にしてインパクトを残す 「言語化」の思考法 なぜ、できる人はすぐ電話してくる人を嫌うのか? 言語化の質がアウトプットの質を決める 「言語化」の思考法① 言語化の質を高めるたったひとつの型 「言語化」の思考法② 昨日観た映画を「面白かった!」しか言えないあなたへ おわりに 賢くあり続けるための読書リスト 頭のいい人が話す前に考えていること/安達裕哉 created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 Yahooショッピング #安達裕哉#評価3 プロフィール 本かつおXFacebookInstagramLINEContact「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。