本かつお
記事内に商品プロモーションを含みます
●なぜ気になったか
WBCで村上選手を信じ切った場面をみているだけに、栗山さんの言葉は素直に受け入れられる。すごい読書家でもあるし、示唆に富んだ言葉たちと出会えることが期待できるので読みたい
●読了感想
歩んだ道が順風でなかったからだろうが、栗山さんは本当に謙虚。WBCに優勝して感じたことが「こうやって人はダメになるんだな」。こう感じられる人だから野球の神様がその道を準備してくれたのだろう
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 「どうして、あの場面で村上を変えるという決断をしなかったのか」(中略)、僕の中に浮かんだのは、「最後は誰でやられたら、納得がいくか」それは村上でした
- 時に常識のようなものは、信じきる力を揺さぶってくる。 だから、常識に縛られてはいけない、常に自分で見て感じたことを大切にしなければなりません
- 振り返ってみたら、あたかも大谷翔平をアメリカで成功させるために、僕のキャスターとしてのキャリアはあったんじゃないか
- 「信じる」と「信じ切る」は、「なりたい」と「なる」の違いに似ているかもしれません
- 嫌なことだったり、苦しいことだったり、(中量)、それはマイナスの出来事ではない。それを自分がどう捉えるかが、問われているだけなんだ
- 大事な期間は時間なんて忘れて必死に働くから、一流になれるのです。働き方改革は必要なことではありますが、そういう面は間違いなくあると思うのです
- 人が苦しむのは、まず比較から始まるから
- (監督就任のお願いのときに言われたことは)「勝ってくれ、とか、そういうことを言っているわけではないんです。誰よりも、野球を、選手を愛してくれたら、それでいいんです」
- 人生には、無駄なものは一切ないのだと思います。すべてのことに意味がある。「嫌だな、これ」と思うものにも意味がある。(中略)そう考えたほうが、幸せなのではないか
- 振り返れば、人生の失敗の多くが、動かないことによってもたらされていた気がします
- 自分が正しいと思っていない。だから、人の話を聞ける。それが、自分にとっては大きなプラスになっている
- 苦しんでいる人が一気に前に進むときというのは、「この人は頑張っているから、何とかしてあげたい」という思いのようなものがまわりに生まれていく
- 人の成長を最も妨げる要因は言い訳
- WBCで優勝して、たくさんの人に高評価をもらって感じたのは、「ああ、こうやって人はダメになるんだな」という思いでした
- 嫌なことがあれば、その分、きっといいことがある。そう信じることです
- 落ち込むことはいいことです。(中略)、なんとかしようとしているから、落ち込むのです。(中略)、気をつけているのが、落ち込む時間を短くすること
- コロナがなければ、WBCはもっと早いタイミングで行われていました。そうなれば、ファイターズの監督を務めていた僕が侍ジャパンの監督を務めることはなかった
- 言いたいことは、言葉だけで伝わるわけではない
- 誰かを信じるときに大切なこと。それは、見返りを求めないこと
- 何日も考えた末に出てきた直感。 (中毒)、そんな直感と、ただなんとなく出てくる直感とは、違う扱いが必要
- 生き様をしっかりすることで、人生は充実する
- 自分さえ良ければいい、という考え方もありますが、みんなが良ければ、しかもそれを自分が支援できれば、より自分も幸せになれるし、救われる
- (WBCの優勝は)、世界一の選手になると決めた翔平。世界に出すのだと決めた僕。高校卒業後に預かってからの、一つの物語の終わりだったのだと僕は思いました
- 今まで苦しいこともたくさんありました。ただ、振り返ってみれば、その苦しみこそ、楽しみだったのかもしれません
●目次
- はじめに
- 第1章 信じ切るということ
- 「信じ切る」に至れば、すべての結果に納得がいく
- 自分で見て感じたことを信じる
- 「なりたい」と「なる」の決定的な違い
- 「できるか、できないか」から考えない
- 「いい勘違い」と「ダメな勘違い」
- 誰かに信じてもらえることで生まれるパワー
- 人の思いを信じる
- 第2章 ダメな自分をどう信じるか
- すべての人に可能性があるのなら、自分にもある
- 人は変われる。自分ができないと思っているだけ
- 今苦しくても、必ずその時は来る
- チャンスはこんな人にやってくる
- 自分でマイナスを大きくしない
- 差があるからこそ、生きる道がある
- 落ち込むときには、落ち込めばいい
- 監督になって決めた「とにかく正直であること」
- 第3章 すべてのことに、意味がある
- 病気になって覚悟したとき起きたこと
- トラウマを原動力にする
- 苦しみから救ってくれたもの
- 今だけにとらわれない
- キャスター時代に鍛えられた「伝える力」
- 監督の仕事に役立った100回のアメリカ取材
- なぜ少年野球場を北海道に作ったのか
- 北海道の自然から得た多くの学び
- 第4章 「信じ切る力」を育てる日常のルーティン
- 寸暇を惜しんで本を読む
- 先人に学ぶ
- 言葉を書いて貼る
- 懐紙を持ち歩く
- ノートに書く
- 椅子を入れる
- 服装を整える
- 掃除をする
- 部屋をきれいに使う
- 挨拶負けをしない
- お礼状を書く
- 食事に気を配る
- 神社に参拝する
- 第5章 相手を、信じ切る
- この部分は信じ切る、と決める
- 信じている気持ちを、どう伝えるか
- 結果が出なくても、「今じゃない」だけ
- リーダーは、結果で信用を得る
- 判断基準は、相手のためになるか、ならないか
- 自分のためではなく、相手のための理想を持つ
- 最低限のルールは「絶対に人のせいにしない」
- 結果を得るための最短ルートは「無私」
- 第6章 神様に生き様を認めてもらう
- 日常の小さな積み重ねで、運をコントロールする
- 本当はみんな、善意に触れたい
- 「私」が消えると奇跡は起こる
- 目先のことより、その先の大きな喜びを選ぶ
- やるべきことを全部やったら、神様は味方する
- 僕が信じて進む道
- おわりに
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。