本かつお
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●なぜ気になったか
『静かに生きて考える』にはすごく共感した。そんな森さんのお金の哲学本、タイトルからして共感。無理して減らす気はないけど、貯めるより有意義に使うことを考えたい
●読了感想
考えに共感する部分は多かったが、最も根本的な考え「欲しいものを買う。必要なものは買わない」が今の僕にはすんなりと受け入れられなかった。ひとまず生活に困らない莫大なお金を手にした人だからこその考えかな、が拭えなかった
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである
- 僕が、お金の使い方を知らない、というのは、人に見せるための使い方ができない、という意味だ。(中略)、人から憧れられたり羨望されたりすることに価値を感じない
- 本当に自分がしたいことか、本当に自分が欲しいものか、ということをじっくりと考えれば、多くの無駄遣いが自然になくなると思われる
- 違う価値観にときどき触れて、新しい考え方を取り入れることで、それぞれが得をすることが往々にしてある
- その品物を自分が持ったときに、他者がどう感じるか、という想像をして生まれる妄想的な価値。(中略)、このような目的に自分のお金を使うことが、実に多いように観察される
- 必要だから買うものよりも、欲しいから買うものの方が、自分にとって価値がある
- それを買っても、誰も見てくれない、自慢もできない、どんな反応もない。それでも、それが欲しいだろうか?
- 仕事が順調であっても、常に未来のことを考えて、事前に策を講じておくこと。いつも悲観的に考え、次の手を秘めておくことが大事だと思う
- 人間の楽しみというのは、結局は自己満足なのだ。自分が満足できる状況へ自分を導くことが、つまり人生の目的であり、すなわち「成功」というものである
- お金を使わないでも楽しめるタイプの人は、あくせく働く必要はない
●目次
- まえがき
- 第1章 お金とは何か?
- お金はもともと仮想のもの
- お金は社会が保証したもの
- お金は価値を測る物差し
- 価値を交換するためにお金がある
- 価値は誰のためのものか?
- 他者のためにお金を使う人たち
- 価値を見極めるためには?
- 自分の欲求をよく知ることが基本
- 値段が価値ではない……
- 第2章 お金を何に使うのか?
- 札束をオーブンで焼いた母
- 財布の紐が緩むって、何?
- 「なにか買いたい」症候群
- 「一点豪華主義」の心理
- 「自分で作ったから」という言い訳
- 沢山作られたものは安くなる
- 欲しがる人が多いものは高くなる
- 売ることを前提としてものを買わない
- 自分が買ったものは自分で消費する……
- 第3章 お金を増やす方法
- 餌で釣られないように
- 確実にお金を増やす第一の方法
- 手っ取り早くお金を増やす第二の方法
- リスクと引き換えでお金を増やす第三の方法
- さらにリスクの高い第四の方法
- ギャンブルはお金を減らす立派な方法
- 人からお金をいただく方法
- 遺産がもらえても遅い
- 人間の仕事はどんどん楽になっている……
- 第4章 お金がないからできない?
- 「お金がない」とはどういう意味か
- 人は常に欲求を満たす道を選択する
- 社会は「合理」でできている
- あなたは、誰に支配されているのか
- 家族の理解が必要なのは何故か
- 個人を制限する精神的な拘束
- 周囲の理解を得るためには
- 目的のためには犠牲が必要である
- お金がないという言い訳が欲しい人……
- 第5章 欲しいものを買うために
- 偉そうな人は、偉くない人である
- 人に良く見られて、なにか得がある?
- 好きなものに敏感だと、お金持ちになる
- 僕は自分の仕事にほとんど興味がない
- 手に入れたあと価値が増すもの
- 熱心に取り組めば価値が生じる
- 自分が好きなものは、いずれ活かされる
- 誰でも、好きなものでは博学である……
- 第6章 欲しいものを知るために
- 欲求のセンサが麻痺している人たち
- 周囲と一緒ならば安心だという心理
- 仕事が趣味になってしまった人たち
- ストレスを発散することが生きる目的か?
- 子供のように素直に憧れる気持ちを
- ぴんと来るものを見逃さないこと
- 僕は後悔というものをしたことがない
- 好奇心を抱くことが人間の特長……
- あとがき
- 解説(古市憲寿)
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。