読了

傲慢と善良/辻村深月

本かつお
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●なぜ気になったか

本屋大賞受賞作『かがみの孤城』を読んで以降、著者の作品は何冊も読んでいるが、ミリオンセラーというのに本書は未読。映画化されるということで、これを機会に、今まで延ばし延ばしだった状況に終止符を打つべく読みたい

●読了感想

こんなプロットを考えられ、すごいボリュームの肉付けをして創出できる才能に心底感嘆。「やることあるんだけど・・・」と思いつつも「なぜ?、どんな終わりかたするの?」と気になって一気読み。長すぎて冗長感を感じはしつつも楽しめた

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 考え方がひとつ変わると、見える景色は百八十度変わる
  • 婚活の最初では、肝心なのは会うことの方で、その時点から相手に自分を理解してもらうことの方ではない。最初の段階から相手に自分の個性や魅力を受け入れてもらいたい、理解してもらえると信じている時点で理想に縛られている
  • 婚活がうまくいかない理由を、本来は自分の長所であるはずの部分を相手が理解しないせいだと考えると、自分が傷つかなくてすみますよね
  • 現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするんです
  • (婚活において)、ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、ご自分につけていらっしゃる値段は相当お高いですよ
  • 世の中には、人の言うことに従い、誰かの基準に沿って生きることの方が合っているーーそういう生き方しか知らず、その方が得意な人たちも確かにいるのだ。特に、真面目で優しい子がそうなるのはよくわかる
  • 多くを望まないで生きてきて、そうであるがゆえに、〝自分がない〟と言われてしまう人たち
  • 過程を知らないからこそ、部外者は余計な忠告だってできる
  • 子どもたちって、本当に濃い時間を生きてるんだなぁ

●目次

  • なし

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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