読了

よかれと思ってやったのに/清田隆之

本かつお
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●なぜ気になったか

今はそうならないように注意しているので減ったが、よかれと思ってやって「親切の押し売り」的になってしまうことをやったりしていた。まさにタイトルの気持ちになって悩んだことがあるので読んで共感したい

●読了感想

内容はタイトルと異なり、期待した共感は得られなかった。しかし、女性に不可解な男性のあるある行動のまとめとして読めば、心当たりも多く「うーむ、確かにそうゆうところあるかも」と、反省させられることも多く楽しめた

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • ちょっとゴミ出ししただけで「俺は家事をやっているほうだ」という意識を持ったり、子どもの送り迎えを担当しているだけでイクメンを名乗ったりと、ますます尊大になっていきます
  • 「何かと恋愛的な文脈で受け取る男たち」に困る女性たち
  • 「真剣な側、切実な側が不利を被りやすい」というのは恋愛に付随する最大の理不尽のひとつ
  • 感情の共有は話を聞く上でかせないプロセス
  • どんなに親しい人であっても、相手は自分と異なる他者です。(中略)、完璧に理解することは不可能だと思いますが、それでも理解することを目指して耳を傾け続けることが「話を聞く」ということ
  • ビートたけしさんだけは「わかったよ金子さん、つまり俺みたいなやつがテレビ局でおねーちゃんに声をかけたら全部セクハラになるんだな」と言った
  • 悪気がなくても、相手を嫌な気持ちにさせてしまうことは往々にしてある。そのほとんどは「想像力の欠如」によって生じている
  • 不機嫌な態度に出ている人は、相手を選んでやっている可能性が高い。つまり「この人なら大丈夫」という計算があっての不機嫌な態度
  • (カルビーの伊藤修二社長の発言)、「女性が4割いるなら管理職も4割いるのが当たり前。女性に下駄を履かせているとの批判があるが、もともと下駄を履いていた男性に脱いでもらっただけ」
  • 「引き締めていたものが緩む」というのが油断の基本構造であり、緩んだきっかけが相手に対する安心や信頼だった場合はポジティブに転び、相手を軽視したりナメたりといった場合にはネガティブな油断になる

●目次

  • はじめに
     
  • PART1 モヤモヤさせていること
    • 小さな面倒を押し付けてくる男たち
      • わからないことがあっても自分で調べない
      • それって女の人がやることでしょ?
      • ”やってあげてる精神”を持ってしまう危険性も
    • 何かと恋愛的な文脈で受け取る男たち
      • 「絶対にしない」と言い切れる男性はどれだけいるのか
      • 「手相を見てあげる」と仕事相手から手を握られ・・・
      • 頼むから”普通”のコミュニケーションを取らせて欲しい
      • なぜ男たちは恋愛的な勘違いをしてしまうのか?
      • もしも仕事相手に恋愛感情を抱いてしまったら
    • 決断を先延ばしにする男たち
      • なぜその曖昧な態度にモヤモヤさせられるのか
      • 決断しないほうがメリットも大きい?
      • 謎の余裕が土台からガラガラと崩壊する瞬間
    • 人の話を聞かない男たち
      • とにかく話が伝わらない
      • 「ちゃんと相手に話が届いた」という感覚
      • 感情の共有は話を聞く上でかせないプロセス
      • 相手に話が通じたときの安心感
    • 教えて、先生! テーマ「セクハラ」金子雅臣先生
       
  • PART2 軽く引かれていること
    • 謝らない男たち
      • 謝っているようで実は謝罪になっていない
      • 釈明の4タイプと判断のフロー
      • 「謝らない男たち」の問題点
      • 謝罪のエンパワーメント効果”と知覚の妥当化”
      • 謝罪とは「関係を続けていきたい」という意志を示す行為
    • 女性の身体について無理解な男たち
      • 生理痛をインフルエンザだと勘違いされた女性
      • なぜディズニー好きの彼女は腹を立ててしまったのか?
      • 「想像力の如」がもたらす悲劇を防ぐためには
    • 仕事とプライベートで別人のようになってしまう男たち
      • なぜ家だとだらしなくなってしまうのか
      • 本人に「変化している」という自覚はないかも
      • 自分が楽になった分だけ相手が絶望していくことの恐怖
    • プライドに囚われる男たち
      • 「男の」とつくだけで厄介そうなニュアンスに
      • ネガティブな感情が発生するメカニズム
      • 何かと「上下」や「勝ち負け」に還元してしまう価値観
      • 事実を認め、感情をストレートに吐露する
    • 教えて、先生! テーマ「性教育」村瀬幸浩先生
       
  • PART3 迷惑だと思われていること
    • イキるくせに行動が伴わない男たち
      • なぜ行動に起こさないのか
      • 男たちはなぜわざわざイキるのか?
      • 「手軽に快感をゲットできる」というワナ
      • ペナルティとして信用が目減りしていく
    • 男同士になるとキャラが変わる男たち
      • 集団になると女性蔑視になり、話が通じなくなる不思議
      • 「俺はこうならないからわからない」
      • 鏡をのぞくのはしんどいけれど・・・
    • すぐ不機嫌になる男たち
      • なぜ都合が悪くなると黙り込むのか
      • 「男性の不機嫌」の問題点とその構造
      • 男性の不機嫌と女性の不機嫌の違い
      • 「感情の言語化」のメカニズム
    • 何ごとも適当で大雑把な男たち
      • 誰かにツケが回ったり、愛想を尽かされたりするリスク
      • 「適当」や「大雑把」に絶対的な基準があるわけではない
      • 自分自身は楽になるけれど・・・
      • 「ともに生きるために必要なコスト」をどう考えるか
    • 教えて、先生! テーマ「ホモソーシャル」前川直哉先生
       
  • PART 4 悲しい気持ちにさせていること
    • 付き合い始めると油断する男たち
      • 油断は必ずしもネガティブなものではない
      • 「引き締めていたものが緩む」が油断の基本構造
      • 落ち度や悪意がなかったことを説明しても意味がない
      • どれだけ距離が縮まっても相手は他人
    • 「ほうれんそう」が遅すぎる男たち
      • 聞けば済むのになぜ聞いてこないのか
      • 自分の存在を軽視されたことによるさみしさや虚しさ
      • 男性たちがほうれんそうを怠りがちな理由
      • 自分と相手の区別をつけた上で、重なり合う部分に意識を向ける
    • 上下関係に従順すぎる男たち
      • どんな組織の中にも上下関係は存在する
      • 論理よりも上下関係を優先することへの疑問
      • 従うことのメリット、逆らうことのデメリット
      • ”外部の基準”に判断を委ねることの恐ろしさ
    • 話し合いができない男たち
      • 元カノの手紙を読み返してみると・・・
      • 話し合いに応じても話し合ったことにはならない?
      • なぜすぐに「責められる!」と身構えてしまうのか
      • 話し合いの終着点は相手の機嫌が収まることではない
    • 教えて、先生! テーマ「DV|中村 正先生
       
  • PART5 理解できないと思われていること
    • お金のつかい方が意味不明な男たち
      • なぜ高額アイテムや高級食材を買い揃えるのか
      • 本当に必要”だったのか
      • ”ファンタジー消費”が悪いわけではない
    • 身体のことを考えていない男たち
      • 個人差や世代差の大きな問題だけど・・・
      • ”リセット”や”一発解決”的な対処を好む
      • 身体意識の低さとジェンダーによる影響
      • ハゲへの恐怖が「男」を変える
    • 保守的で変化を嫌う男たち
      • こだわりがあることには罪がないのだけれど・・・
      • 変化を嫌っている時点で保守的ですらない?
      • 変化を嫌うことは「豊かさへの無関心」
    • シングルタスクな男たち
      • 忙しくなると連絡が取れない
      • 問題は「その他のことがほったらかしになる」こと
      • 「処理能力」「トンネリング」「ジャグリング」
      • 「一人で抱え込んでシャットダウン」を回避するためには
    • 教えて、先生! テーマ「ハゲ問題」須長史生先生
       
  • おわりに

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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