読了

思考の穴/アン・ウーキョン

本かつお
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●なぜ気になったか

思い込みや勘違いに反省することがちょくちょくある。目次をみたところ、それらの落とし穴についていろいろと考えさせられる内容のよう。自分自身が気づいていない穴を知り、埋めることができるなら埋めたいので読んでみたい

●読了感想

翻訳本は相性悪く頭に入ってこないことが多いのだが、本書もそうだった。「確かにこれ気をつけないとね」「うん、まぁそりゃそうだろうね」「えー、そんなことあるかなぁ」と浅い感想がでる程度。目次はじっくり、中身は拾い読みで読了

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 「自分が正しい」と思える証拠ばかり集めてしまう
  • 「最初の考え」に固執しているから間違える
  • 私は確証バイアスのことを、私の知るなかで最悪の認知バイアスだと思っている
  • 完璧をめざす人より「妥協する人」のほうが幸福である
  • 何を普通とし、何を異常とするかは、各人の視点によって変わる
  • 何もしなかったことではなく、何かしたことのほうを責める例は枚挙にいとまがない
  • 「損したくない!」で間違える
  • 解釈にバイアスがかかることは絶対に止められない
  • バイアスは人の認知につきもの
  • 「もっと理解してくれてもいいのに⋯⋯」は叶わない
  • 他者の心を読もうとすることが大きなストレスになりうる
  • 「働くために生きている」というような私たちの姿勢は、きっと未来の世代で笑いものになるのではないか

●目次

  • INTRODUCTION わかっていても避けられない?
    • ありとあらゆる「思考の不具合」を探求する
    • イエール大学の超人気講義「シンキング」
    • 戦略的に「論理的思考力」を向上させる
       
  • Chapter01 「流暢性」の魔力–人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう
    • 「BTSのダンスを踊れる」と錯覚した訳
    • 何度も見ると、なぜか「できる」と思ってしまう–「流暢性効果」とは何か?
    • 追加情報を得ると「本当らしく」思えてしまう
    • 「言いやすい名前」のものを高く評価してしまう
    • 「無関係な知識」で自信を持ってしまう
    • いくら学んでも「罠」に陥る
    • 人は「直感」でテキパキ判断している–「ヒューリスティック」とは何か?
    • 「錯視」だとわかっているのに錯覚する
    • 「ただやってみる」のが最高の対抗策
    • 「知識の穴」を知るには?
    • いつもあなたの「計画」は甘すぎる–「計画錯誤」とは何か?
    • タスクを「分解」すれば、現実に気づける
    • 見積もりより「50パーセント」多く時間を確保する
    • 本能に「楽観主義」が組み込まれている
    • 「過去のパターン」を当てはめる
    • 家を「リフォーム」するときはこうしなさい
       
  • Chapter02 「確証バイアス」で思い込む–賢い人が自信満々にずれていく
    • 「自分が正しい」と思える証拠ばかり集めてしまう
    • 「最初の考え」に固執しているから間違える
    • 人は論理的でも合理的でもない–「確証バイアス」とは何か?
    • 「エビアン」を飲んだら若返る?
    • ドアが閉じたのは「閉ボタン」を押したおかげ?
    • 「モンスタースプレー」でお化けを退治する
    • なぜ賢明な人たちが「瀉血」をしていたのか?
    • 確証バイアスに気づける「クイズ」
    • 「思い込み」で人生が歪んでしまう
    • 人は「自分のこと」がとても知りたい
    • 「遺伝の影響」を思い込ませる実験
    • 簡単に「疑似うつ状態」になってしまう
    • 信じたとたん、信じたように行動し始める
    • 「いびつな現実」が見えなくなる
    • 不合理は「実害」を生む
    • 完璧をめざす人より「妥協する人」のほうが幸福である
    • こうすれば「思考の罠」を破れる
    • 「正反対」のことを自問する
    • それでもバイアスには勝てない?
    • 「ためになるかもしれない」からやめられない
    • あえて「倶然」に身を委ねる
       
  • Chapter03 「原因」はこれだ!–関係ないことに罪を着せてしまう
    • 人はこの「手がかり」から原因を考える
    • 原因と結果は「似ているはず」と思ってしまう–「類似性」の手がかり
    • 「小さな原因から大きな結果が生まれる」ことがわからない
    • ひとつわかると、ほかの可能性を「除外」してしまう–「十分性」の手がかり
    • 「お金のおかげ」と感じると、もともとのやる気がなくなる
    • 「ジェンダーギャップ」の原因を考える
    • 「思い込み」だけで、数学の点数が落ちた
    • 「これがなかったら起きてなかった」で納得してしまう–「必要性」の手がかり
    • 「普通じゃないこと」が原因だと思ってしまう–「異常性」の手がかり
    • 「しなかったこと」より「したこと」のせいにしてしまう–「行動」の手がかり
    • 「最後に起こったこと」が原因だと思ってしまう–「新近性」の手がかり
    • 「ほかのことができたのに」と考えてしまう–「可制御性」の手がかりつらい難問「なぜ私なのか?」
    • だから「嫌なことばかり」考えてしまう
    • 「他人の目」で状況を観察する
    • 「たったひとつの答え」を追求しない
       
  • Chapter04 危険な「エピソード」 「こんなことがあった」の悪魔的な説得力
    • エビデンスより「友だちの話」を信じてしまう
    • 「データサイエンスの思考法」で考える
    • データは多ければ多いほどいい–「大数の法則」とは何か?
    • 「身元のわかる犠牲者」の絶大な影響力
    • こうすれば、もっとデータを信じたくなる
    • 幸運は永久には続かない–「平均への回帰」とは何か?
    • 「ジンクス」が生まれるからくり
    • 「完璧な記録」を持つチャンピオンはいない
    • 「間違った原因」のせいにしてしまう–「回帰の誤認」とは何か?
    • 履歴書より「面接」の印象が強くなってしまう
    • 誤謬を避けるには「大数の法則」を利用する
    • ムスリムがテロを起こしたら「ムスリムは全員悪い」と思ってしまう
    • すべてのコアラが動物なら、すべての動物はコアラか?–「ベイズの定理」とは何か?
    • 「新たな証拠」をもとに、意見を更新できる方法
    • 「キリストの奇跡」の確率を考える
    • 「サンプル数」があまりに少ないのに、誤解してしまう
    • 「取り出しやすい記憶」に影響される
    • チャレンジ問題「腫瘍を破壊せよ」
    • キリストの巧みな「話術」
       
  • Chapte05 「損したくない!」で間違える–「失う恐怖」から脱するには?
    • 人は「ネガティブな情報」に過剰に影響される–「ネガティビティ・バイアス」とは何か?
    • 同じことでも「切り取り方」で簡単に騙される
    • 大学入試では「情熱が大事」は本当か?
    • 「Aがたくさん」より「オールB」のほうが評価される
    • ベースが高くても結果は同じ
    • 同じものでも「得る」か「失う」かで価値が変わるー「損失回避」とは何か?
    • 「得る100ドル」と「失う100ドル」の重みの違い
    • 賢い営業マンは「喋る順番」が違う
    • お金を出す「タイミング」でインパクトが変わる
    • 残酷なほど強力な効果
    • 「自分のもの」になった瞬間、惜しくなる–「保有効果」とは何か?
    • 「失うこと」の痛みは、物理的な痛みである
    • 「生物的な本能」が危険に目を向けさせる
    • 人の選択は「切り取り方」で決まるー「フレーミング効果」とは何か?
    • ポジティブな質問をするか、ネガティブな質問をするか?
    • 「手放したくない心理」を反転させる
       
  • Chapter06 脳が勝手に「解釈」する–なぜか「そのまま」受け取れない
    • 「最初に思い込んだこと」を信じ続けようとする
    • 人生ずっと信号の色を間違えていた
    • わかっているのに、歪めて解釈してしまう
    • 「同じ経歴」でも差がつくのはなぜか?
    • ポジティブに誤認される人、ネガティブに誤認される人
    • 「知的な人」が陰謀論にはまる理由
    • 「詳しい情報」で、むしろバイアスが強まった
    • 「推論能力」が高ければ、間違わないか?
    • 賢いからこそ、進んでバイアスにとらわれる
    • 事実を「自分の考え」に一致させようとする
    • つねに脳が勝手に解釈している
    • 同じものが人によって長く見えたり短く見えたりする理由
    • 脳が解釈しなければ、「人生のすべて」がカオスになる
    • あなたは絶対にバイアスを止められない
    • 「考えが正反対」の相手を変えられるか?
       
  • Chapter07「知識」は呪う–「自分が知っていること」はみんなの常識?
    • あなたの「皮肉」は実は全然通じていない
    • 「声の調子」を調整しても、伝わらない
    • 「夫婦」でも「赤の他人」でも理解度は同じ
    • 「自分の持っている情報」で考えてしまう–「自己中心性バイアス」とは何か?
    • 知っているせいで間違ってしまう–「知識の呪い」とは何か
    • 全然当たらない「曲名クイズ」
    • 「相手にとってもわかりやすい」と思ってしまう
    • 人は全然「相手の視点」から考えない
    • どうしても「自分の視点」にこだわってしまう
    • 「英語」と「広東語」では結果が違った
    • 最低限のレベルで「他人の考え」を理解できるようになる
    • 子どもが嘘をつけない理由
    • 「他者の立場」になって考えてみる
    • 「もっと理解してくれてもいいのに⋯⋯」は叶わない
    • 「わかるようになった」と思った人もなっていなかった
    • 私たち夫婦は25年間、「互いを誤解」していた
    • 「小説」を読むと人の気持ちがわかるようになる?
    • いちばん確実なのは「直接、聞く」こと
       
  • Chapter08 わかっているのに「我慢」できない–人はどうしても不合理に行動する
    • 「いまの50ドル」と「明日の50ドル」では価値が違う?–「遅延割引」とは何か?
    • 同じことでも「先の話」となると考え方が変わる
    • 「30分後」のビザすら待てない
    • 「嫌なこと」も未来にやるほうがラクだと思ってしまう
    • 必死に我慢しても「衝動」に抗えない
    • 「注意をそらす」と、鳩も待てるようになる
    • 「不確かなこと」があると、頭がうまく働かなくなる
    • 人は「確実性の高い」ことを極端に好む―「確実性効果」とは何か?
    • あなたの選択には「一貫性」がない
    • 「0パーセント」と「1パーセント」を大違いに感じる
    • 自分に「力がある」と感じた状況を想像する
    • 未来は「距離が遠い」から軽視する
    • 先のことを「できる限り具体的」に想像する
    • やるべきことを「追求」しすぎてしまう
    • 自動的に「目の前の山」を登り続けてしまう
    • 自己管理レベルが高いほど早く老化する?
    • 完璧主義だと「難しいこと」ができなくなる
    • 結果だけを見るな、過程を楽しめ
       
  • 最後に

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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