読了

小説/野崎まど

本かつお
記事内に商品プロモーションを含みます

●なぜ気になったか

還暦前は社会学、技術、産業などの自己啓発的な本ばかり読んでいた。ほぼ隠居状態となった還暦後は、今さら自己啓発本を読んでも意味ないか、と小説を読むようになった。紹介文にあった「なぜ、小説を読むのか?」が気になったので読みたい

●読了感想

中盤まではおもしろい展開で引き込まれたが、その後は好みでないファンタジー的展開になり興味損失。しかし最後になって、「隠居した最近は小説ばかり読むようになったけどそれでいいのか?」への答えが得られる展開で気持ちのモヤが晴れた

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 小説を沢山読んでも、虚構をどれほど溜め込んでも、それだけでは何の価値も認められはしないのだ。現実で何かを為さない限り
  • 文字は私達を妖精の国へ導くために作られたのだ
  • 人間が一番欲しいのは心の中のもんなんです
  • 小説を読む、読む意味。けど意味とか言い出すと結局読むだけじゃ駄目みたいな話になりそうだし、意味求めて読むものじゃない気もしたし
  • 外から材料を入れないと内側は増えらんないじゃん。(中略)、人の精神は得られる情報の量以上に増えられない
  • 人の心の大部分は言葉で作られてる。だから言葉を使えば人の内側に直接触れられる。言葉を送れば人の内側を直接増やせる。人の内側を増やすには言葉を使うのが一番だ。人の意味を増やすには意味を送るのが一番だ
  • 人の心も意味を増やしてる。嘘をついたら意味を増やせる。意味を増やすための嘘。外に出した意味。外に出した嘘。それが〝小説〟なんだ
  • 外側のためにあるのではない。現実のためにあるのではない。ただ内側を増やすために。ただ意味を増すために。だから小説は。「読むだけでいい」

●目次

  • なし

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
記事URLをコピーしました