木曜日にはココアを/青山美智子
本かつお
読書は僕の小確幸
第172回直木賞受賞作『藍を継ぐ海』が楽しめたので、受賞後第一作は読みたい。実在の女性科学者が主人公のフィクションのようだし、伊与原さんの表現は情景がイメージしやすいので現実感を伴って楽しめそう。戦時中の女性科学者はどんな人生を送ったのだろう
派手な感動はないけれどおもしろくないわけでなく、静かにドラマを観るような感じで読み進めることになった。主人公が向き合うものが科学に関することが中心となるので、人間交流の機微が好きな僕にとっては、感情的な盛り上がりが少ない淡々読書であった