読了

『常識保守』のすすめ/片山さつき

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●なぜ気になったか

高市政権になり、財務大臣に任命された片山さん。youtubeで大臣としての記者会見や過去の配信を見ることが増え、ものおじしない感じや答弁の的確さにとても有能な方だなという印象がさらに深まった。考えていることを知りたくなったので読みたい

●読了感想

保守とリベラル、はたして自分はどっち?と考えても、どちらに属すという明確な結論には至れない。両者間にはグラデーションがあり、項目によって位置する場所が変わるから。ただ、本書の「常識」が付いた「保守」、は賛同できる考えが多かった

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●心に響いたフレーズ

  • 保守政治とは、国民の〝常識〟をとらえ、「保」ち、「守」る政治
  • 保守というのは、愛国心が大事で天皇陛下が大事だという、大まかなところでは一致しているのだけれど、個別のテーマは意見が分かれる
  • トランプ大統領のやり方にはいろいろ反発もあるけれど、彼の戦いの根源にある思いは、健全なアメリカに戻す、建国の理念に照らして、健全な国民国家を取り戻すこと。それが米国民に支持されたことを軽く見るべきではありません
  • みんなが世界の警察官をやれと言うからやってきたけれど、権利は余計に主張する、たいがいにしてくれよ。トランプ大統領はそう言っているわけ
  • 皇位継承問題も、選択的夫婦別姓問題も、男女の結果平等という考えに端を発しています。(中略)、「皇位につく資格は基本的人権に含まれない。従って女子に対する差別に該当しない」
  • 2024年10月の衆議院選挙でわかりました。自民党がリベラルな方々のご機嫌取りをやっても、リベラルは自民党に投票しません。自民党よりも、もっとリベラルな政党に投票します
  • 日本で地方を創生するのは、ほかの国に比べて大変でしょう。(中略)、中山間地や島にこれほど人が住んでいる国は日本以外にありません。(中略)、それを見捨てることのないようにしてほしい」という趣旨のお話を(天皇陛下は)なさった
  • 天皇家の継承は、そもそも、なぜ男系男子でなければならないのか。一つは、もし男系の血筋を引かない方が天皇になることがあったら、国民の中に「絶対に認めない」という拒絶派が出てくる可能性があること
  • 2023年10月に最高裁が出した「性同一性障害特例法の〝生殖不能要件〟は違憲」という判決。(中略)、最高裁は「体を傷つけらない権利を保障する憲法に反している」と判断
  • 2024年7月に、広島高裁が出した決定。(中略)、「未手術で男性器があるままでも、女性のような外観をしているから、戸籍上の性別変更可」という判決
  • 1990年に米国テレサ・デ・ラウレティスが提唱したクィア理論がベースになっているLG BT思想、(中略)、は、35年の時を経て、ようやく鎮まる気配
  • 夫婦として新たな家族を構成するときには、家族全体のアイデンティティとなる姓を1つだけ名乗ることが重要とも、考えられるのではないでしょうか
  • (生活保護申請が年々増加しているのは)、日本人が本来持っていたはずの、(「親子は本来、養い合うべきもの」という)、伝統的な価値観の喪失も、要因の一つではないか
  • 海外渡航中に病気やケガで治療を受けた場合の治療費は、原則、全額自己負担になりますが、国民健康保険に加入していれば、『海外療養費支給制度』で医療費の一部について還付が受けられます
  • 日本の制度は、しばしば、あまりにも性善説でありすぎると言われます。外国人のマインドは全く逆です「騙される方が悪い」「ザル運用する日本の役所が悪い」
  • (日本に来た難民と認められないクルド人は)、施設が満員でいろいろ対応できないために、(仮放免)として釈放される(ケースも多い)
  • 『仮放免』のクルド人の25%ほどが統合者になるといわれます。(中略)、(身元引受人に関する)、従来の制度がザルだったからです
  • (ブラジル人の労働者となごやかに共生を図っていた)浜松市の雰囲気が変わるのは、あっという間でした。きっかけは2005年10月。ブラジル人女性が信号無視をして、日本人の2歳の女の子を死亡させた交通事故でした
  • 外免切替とは、簡易な知識確認試験と技能確認試験を経て、海外で取得した運転免許証を、日本の公安委員会が発行する運転免許証に切り替えるもの
  • 日本の国土は、だれでも購入することができます。国民はもちろん、外国人でも買えます。(中略)、買ったのが外国人とわからないよう、中間にダミー会社を使うなどのケースが多い
  • 外国人により森林の購入が目立つようになるのと同じく、なぜか外国人が自衛隊施設の近くの土地も買うようになりました
  • (台湾有事において)、中国が勝利する2通りのケースとは、アメリカが参戦しない場合と、日本が在日米軍基地でのアメリカの行動を許可せずに中立を保つ場合
  • 私は 堅固な避難施設であるシェルターの整備を推進するべく、2022年末に「シェルター(堅固な避難施設)及び地下利用促進議員連盟」を発足させました
  • 地下シェルターは、次世代を担う若者や子供たちの生命を守る切り札にもなります
  • 三島由紀夫の『金閣寺』の一節。鈍感な人たちは、血が流れなければ狼狽しない。が、血が流れたときは、悲劇は終わってしまったあとなのである
  • 憲法改正の会議テーマ。①憲法第9条への自衛隊明記:安全保障、②緊急事態条項:統治機構のあり方、③合区解消:1票の格差と地域の民意、④教育充実:国家百年の計
  • (アメリカは)、中国人留学生は、セキュリティ・クリアランス制度において、かなり門戸を閉ざしている
  • 不法移民や犯罪歴のある移民は追い出す一方で、アメリカの超一流大学・大学院に受かるような超優秀な人には、無条件でグリーンカードや国籍を与えようとしています。(中略)、トランプ大統領は移民自体に反対ではありません
  • (トランプ大統領は就任演説で)、「貿易システムの修復を直ちに開始する。他国を豊かにするためにわれわれの国民に課税していたが、米国民を豊かにするために外国に関税を課す。(と述べた)
  • 第二次トランプ政権は、(中略)、DEIの名のもとに、マイノリティー人種枠、女性枠、LGBT枠などかなり恣意的に行われてきた人材採用や東洋システムをやめて純粋な能力主義にしたら、米国企業がすさまじく伸びるであろうことを、よく知っている
  • アメリカだけではなく、いま、世界的に、ナショナリズム(国粋主義、民族主義)の気運が高まっています
  • 物事を決する時に大事なのは長年の試行錯誤の結果として残った伝統的規範であり、この規範は民族の歴史により、各々微妙に違うのである
  • 日本では承久の乱以降、武士が実権を握って幕府を作ってきたが、彼らが権力を握っても、皇室・天皇陛下がもう一本の柱・権威として厳然と存在し続け、日本国だけが、いわば〝二つの柱歌〟を持ち続けてきた

●目次

  • 序章 私たちが守るべきもの
    • 保守政党が「保」ち、「守」るべきものとは?
    • 先送りした問題のツケをだれが払うのか
    • 保守のゆらぎがもたらした世界的な危機
    • 動き出したアメリカをただ見ていてはいけない
       
  • 第1章 『日本における「保守」とはなにか~自民党の原点回帰~』<特別対談>小川栄太郎(芸評論家)✕片山さつき(参議院議員)
    • 「保守」を体現していた安倍晋三元総理
    • トランプ大統領の圧勝で世界の潮流が変わる
    • 日本の美しい伝統・文化を守っていく使命
    • 自民党の底力を見せるときが来た!
       
  • 第2章 「皇室の伝統」を保守(男系男子の皇位継承)
    • 世界に誇る“ワンブラッド”
    • 国連の勧告の背景にある存在
    • 女性皇族が参列を辞退される『剣璽等承継の儀』
    • 悠仁さま推し(秋篠宮家派)と、愛子さま推し(雅子さま派)?
    • 男系男子である必要性
    • 天皇よりも権力を持つのが国民
    • 保守と天皇・皇族
       
  • 第3章 「女性の安心・安全」を保守(LGBTQ問題)
    • 多くの女性から不安の声があがったLGBT理解増進法
    • 「女性の安心・安全を1ミリたりとも損なわせない」議員立法を
    • 日米で協力して、女子スポーツを守る
    • ”普通の生活”に戻ろうとしているアメリカ
    • 過激派の圧力に屈しない、勇気ある出版
    • 同性カップルのパートナー制度には、現実的な対応を
       
  • 第4章 「夫婦の絆」を保守(選択的夫婦別姓への疑問)
    • 夫婦別姓を国民はほんとうに望んでいる?
    • 戸籍は世界に誇るデータベース
    • 戸籍が破壊される危険性
    • 伝統的な価値観を壊すことで得をする人はだれ?
       
  • 第5章 「国民のための制度」を保守(生活保護・社会保障)
    • 生活保護の申請者が増している
    • 扶養意識の変容と「家族の絆」
    • 生活保護を受ける半島出身者の割合
    • GHQ占領下の民法改正でも残った「戦後のなごり」とは
    • 国民健康保険加入資格の拡大は必要だった?
    • 外国人による国民健康保険の濫用
    • 悪用されがちな、性善説の日本の制度
    • 問題の本質を見失ってはいけない
    • 個人主義のフランスにもある「支え合い」
    • 中国人留学生への助成金にも疑問
       
  • 第6章 「ニッポンの治安」を保守(クルド人問題と在留資格)
    • また起きたクルド人犯罪
    • 自分たちの国を持たない最大の民族
    • 日本とトルコの友好関係と、在留クルド人問題
    • 日本におけるクルド人の“身分”
    • 2023年の入管法等改正法
    • 蓄積された不満が噴出する前に
       
  • 第7章 「交通安全」を保守(中国人の自動車事故と運転免許証)
    • 中国人運転手による悲惨な事故が増えている
    • 国際運転免許証取得に利用される日本
    • 「外免切替」の驚くべき難易度の低さ
    • 交通安全を保持するために必要なこと
       
  • 第8章 「国土と平和」を保守(重要土地調査法と地下シェルター)
    • 日本の森林(水源地)が謎の外国人の手に
    • 自衛隊基地の隣地も外国人に買収されている
    • 台湾有事の被害想定
    • 地下シェルター普及はライフワークの1つ
    • シェルター後進国を覚醒させる!
       
  • 第9章 「ニッポンの未来」を保守
    • 憲法改正に向けて、新たなスタート
    • 2024年、真夏のワーキングチーム発足
    • 衆議院議員の身分任期を延長させる必要性?
    • 参議院の憲法上の存在意義を活かす!
    • 「緊急政令」はいかにあるべきか
    • 自衛隊については現実的に
    • 改憲勢力への投票がカギ
       
  • 第10章 “常識保守”的「第2次トランプ政権」との付き合い方
    • 大統領就任式への招待状
    • ワシントンでの情報収集でわかったこと
    • トランプ大統領の就任演説を読み解く
    • 就任演説を聞いての懸念材料
    • 次期大統領選まで見据えた対策を
    • クリプト(暗号通貨、暗号資産)考
    • 常識保守は、軍靴の音がしない保守を目指す
  • ~あとがきに代えて~『今こそ“常識保守”』

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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