本かつお
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●なぜ気になったか
終わりはいつ来るのだろう?と大きな不安を抱えさせられたコロナ禍。その影響を受け瀬尾さんが差し出してくれることになった「少しでも明るいもの」ってなんなのか知りたい
●読了感想
よくぞコロナ禍の子ども心や学校情景をリアル感あふれる形で書けるもんだ、と驚いたが、瀬尾さんは元中学校教諭だったとわかり納得。すべての登場人物の考え方や気持ちに共感できてしまい、すばらしい読後感
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- オンライン授業は、思ったよりは悪くなかった。(中略)、一週間も経たないうちに、これが今の私にとっての学校なんだなと諦められるようにもなってきた
- どの時代だってそこにいる人はさして変わらないのに、何かと理由をつけて世代でくくるなんてばかげている
- 「みゅうちゃんて本名?」「どうかな。本名をもじってるけどちょっと違うかな」 (中略)、本当の名前に近いネームにする子もいるけど、ばかだなぁと思う。もっと警戒心持たないと
- 同性愛も性同一性もどれもこれもそれでいいじゃんて思うけどさ、男子は青ねって言っただけで騒ぎ立てる世の中を何とかしてほしい
- 全員さん付けで呼びましょうって、平等を謳っておきながら、子どもたちの間で君付けとさん付けで仲良さの違いが出ちゃうなんて、本末ひっくり返りじゃない
- しょっちゅうママが(わたしを褒めることを)言うから、わたしも父親がいないことやママに親がいないことは、どうでもいいことのように感じている
- そんな些細なことを二人でしゃべったのが、なぜかすごく楽しかった。友達と話せる機会がほとんどないせいだろうか。久々に本物の友達と会っている気分になった
- (分散登校で) 一、二年のころから知っている友達と会えた。マスクをしているけど、笑っているのはわかる。お互い近づくこともしゃべることもできずに、そっと手を振りあう。それで十分うれしくなった
- 私たちの順応性はすばらしいと思う。(感染症が怖いということで)、こんなに次々いろいろなものを押し付けられ、それに従っているなんてすごいことだ
- 「新しい仕事とか、探さないの?」「無理でしょ。俺、中卒だしさ」青葉は何かというと中卒という言葉を使う。自分を卑下しているわけではなく、いろんなことの言い訳に便利に使うのだ
- 昔は、下の名前で、お互いを呼び合っていたのに、10代の後半から青葉は私を岸間さんと名字で呼ぶようになった。(中略)、岸間さんと呼ばれるだけで、距離ができてしまうように感じる
- さよならは寂しいけど、なんだかバイバイっていいよね。子どもの使う言葉って最高
- 「大学出て一年ぼうっとしてたから…。岸間さんも新卒じゃないんだね、。えっと、何かしてたの?」私は自分のことを聞かれるのを避けるために、すぐさま岸間さんに質問を返した
- みんなはたいして悪気もなくからかうことを楽しんでいるだけだ。わたしを貶めることで一つになれる感覚に酔っている。誰かの悪口を言い合うことは手っ取り早く仲間になれる方法なのだから
- 毎度同じような話ができる(両親) 二人に、根性あるよな、いや、諦めてるからこそ同じようなことしか話さないのかなどと思いながら、適当にうなずいている
- お母さんは最大の味方だと何の疑いも持たずに思える。それは、両親がそろっているより、親戚がたくさんいるより幸せなことだ
- 何度も好きになりそうになった。いや、すでに好きになっていた。けれど、わたしはその気持ちに何とか蓋をしようと懸命だった
- お母さんが亡くなった今も、岸間さんは変わらず、ちゃんとしてる。周りからも大事にされて、、自分をなくさず、前を向いてる。すごいよな。愛情を受けてきた人ってこんなにまぶしいんだ
- 不安が消えるって、心配がなくなるって、すごく大きいことなんだとわかった。明日が怖いものではなく楽しみになった
- あいまいな返事をしていると、いろんなことが決まってしまうんだな
- 学校生活ってタイミングあるよね。発言一つや行動一つで狂っちゃう
- わたしのそばには、声をかけてくれる人がたくさんいるのに、誰も反論をしない。みんなわたしに優しくなりすぎているのだ
- 感染症なんてひどいことばかりだったけど、感染症があったから密になれた相手もいて、そのおかげでできた道もある気がする
- 自分のことはどうすべきかわからないのに、どうして人のことだと簡単に解決法がわかるのだろうと不思議に思う
●目次
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。