本かつお
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●なぜ気になったか
子どもたちに迷惑はかけたくないけど、自宅でこの世を去りたい。そんな僕なので、このタイトルを見たら読まずにはいられない。さすがに孤独死は嫌なので、子どもや介護者に看取ってもらう心構えを知り、準備をしていきたい
●読了感想
病気や事故だと病院にお世話になり、自宅で看取られるのは難しいだろう。が、老衰の場合は「治すための医療」は不要、「急性期の変化」はほとんどない、とのことなので、子どもたちに教えておけば幸せに看取ってもらえそう
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 1950年代には80%の人が家で最期を迎えることができた日本ですが、2025年現在で17%の人しか自宅で亡くなることができません
- 自宅で最期の時間を過ごすことは決して夢物語ではありません。適切な医療的緩和、そして多職種によるきめ細やかな介護環境の整備によって、(中略)、ご自身の望む場所で穏やかな最期を迎えることが可能になります
- 医師だけでなく、訪問看護やヘルパーなど、毎日の生活にいつも寄り添う職種の役割が大切なのだと思います。家での介護の負担をご家族が背負う必要はありません
- 体の状態の変化と導入した各種サポート、居宅介護支援→訪問介護→通所介護→訪問看護
- 要介護3以上で在宅診療でかかる費用→訪問介護、訪問看護、通所リハビリ、福祉用具貸与、訪問診療、訪問薬剤指導で月34,600円
- 在宅診療にかかるお金は、ほぼ100%保険診療で賄えます。(中略)、医療保険の上限の範囲内で治療費は収まります。後期高齢者の1割負担、2割負担の患者さんの上限は18,000円
- 適切に薬を減らすことは長生きにつながる
- 終末期の患者さんには、日常において医療的なケアと介護的なサポートを続けていれば、「急性期の変化」はほとんど起こりません
- 寝たきり状態だと医療機器が整った病院や豪華な有料老人ホームの方が安心だと思われがちですが、今では在宅診療のほうが快適で、かつ延命するケースも少なくありません
- 在宅のほうが介護保険を使って、割安で最新の福祉用具のレンタルサービスを受けられたりするので、ベッドの機能も病院や施設よりよかったりする
- 終末期に「治すための医療」はほとんどいりません。食べられなくなる、飲めなくなる、意識状態が薄れて寝ている時間が長くなる、そんな自然な変化を自然なままに受け入れることが、老衰で苦しまない一番の方法
- 自宅での介護というと、ご家族が頑張らなくてはいけないと思いがちですが、ご家族は「家族としての役割」をするだけで、身体的な介護は「ヘルパー」に、痛みや苦しみへの対応は「医師」にしっかりと任せればいい
- 看取りが近づいたら救急車を呼ばないというルールだけは、徹底して共有しておいていただきたい
- 抗がん剤はがんに対しては効果がありますが、その人の「人生における幸せ」に効果があるかどうかはわかりません
- 医師から「医療的な正しさ」を提示されることで、ご本人やご家族の心が揺り動かされて、選ぶつもりのなかった抗がん剤治療を選択してしまうことは少なくない
- 病院でできる限りの「治療」をするのは医師の価値観であり、患者さんやご家族の幸せにつながる価値観ではありません
- 病院でいつも同じ天井を見て、形式的な介護のサポートを受けるよりも、自宅ならではの気楽さのなかで医療や介護のサポートを受けることで、患者さんはとても穏やかな笑顔で過ごせる場合がほとんど
- 状態が複雑であるほど、病院では管理が優先されがちになります。しかし自宅なら、その人の生活や人生の物語のなかで、その人らしく過ごすことができるのです
●目次
- はじめにー11000人以上のお看取りをしてきて
- 日本とケニア、どちらが最期の時間は幸せか?
- どんな人でも望めば自宅で幸せな最期が迎えられる!
- 世にはびこる「なんちゃって在宅診療」に騙されるな!
- 「一人暮らし」だからこそ、自宅で穏やかな最期を
- 家族は「介護者」ではなく「家族」として寄り添える
- 地域のネットワークと連携し、諦めない選択肢を
- 第1章 「最期は自宅で迎えたい」すべての人に
- 1 人には必ず最期が訪れる、だから「今」を生きよう
- 2 「家で最期を迎える幸せ」という選択肢を諦めないで
- 3 とりあえず「地域包括支援センター」へ相談に行こう
- 4 信頼できる在宅診療医探しが、幸せな看取りの第一歩
- 5 医者は存在そのものが「パワハラ」。遠慮・忖度は不要
- 6 訪問看護やヘルパーなどの導入は「早め」がおすすめ
- コラム 在宅医療を支える様々な職種
- 7 家族には「絶対に」負担がかからないと信じてみよう
- 8 どんなにお金があっても、あの世には持っていけない
- コラム 在宅診療でかかる費用
- 9 「お金」がなくても「制度」を使えば家で看取りは可能
- 10 症状や年齢の変化に合わせて薬を「しっかり減らす」
- 11 話を聞かない・薬を変えない医者はすぐチェンジ!
- 12 医者から薬を減らされても決しておびえないように!
- 13 「薬」を管理することは「いのち」を管理すること
- 14 病状が急変したとき「病院だと安心」は正しくない
- 事例①「寝たきりと在宅診療」 山下明子さん(仮名)
- 15 「治療の専門家」と「苦痛を取る専門家」は違う
- 16 がん治療では「苦しいならやめる」が一つの基準
- 17 「延命」の意味について家族で真剣に考えてみよう
- 18 「老衰」を迎えられる幸せを十分にかみしめよう
- 19 医者の「アリバイづくり」のための医療を見逃すな
- 20 「遠くの親戚」「にわか専門家」にはご遠慮いただく
- 21 「麻薬」「ステロイド」に対する「偏見」を捨てよう
- 22 「点滴をしない」ことは「いのちを大切にする」こと
- 23 終末期だからこそ遠慮せずに「遊び」に出かけよう
- 24 看取り間際の変化は「大丈夫」だと思うことが重要
- 25 看取りが近づいた患者さんにとって「眠り」は癒し
- 26「老衰」の最期は、枯れるように静かで苦しまない
- 第2章 家族に迷惑をかけたくない人に
- 27 家族が休むため、「医療・介護制度」を賢く使おう
- 28 介護家族は「まったりと」「自由」に暮らすことが大切
- 29 親の生活を守りながら、介護家族も生活を優先できる
- 30 夜の「不穏」が落ち着けば家族の気持ちは楽になる
- 31 患者さんに「ありがとう」をたくさん伝えましょう
- 32 子どもは親の認知症を心配しすぎる必要はない
- 33 介護家族は「遠くの親戚」に振り回されないように
- 34 「最期の晩餐」まで、食事を楽しめているかが大事
- 35 排泄ケアは「尊厳」と「安全な生活」の両立が重要
- 36 看取りが近い時期に、救急車は決して呼ばないこと
- 37 看取り前の「ゴールデンタイム」は家族との幸福時間
- 事例②「ゴールデンタイムと想い出づくり」佐藤信男さん
- 38 「医療の正しさ」よりも「本人や家族の価値観」を優先
- 39 本人や家族からの情報は、検査データよりも貴重
- 40 「やれることはできるだけ」が患者さんを苦しめる
- 41 「終末期の心身の変化」は在宅診療で解決できる!
- 42 最期を迎えるまでの「時間軸」を家族で共有しよう
- 事例③「在宅診療医の選び方」平原マツエさん
- 第3章 一人暮らしで不安を抱えている人に
- 43 独居・重病でも在宅診療で「死ぬまで家に」は可能!
- 44 「痛み」や「苦しみ」は我慢せず隠さず医者に伝えよう
- 45 根拠のない無責任な「うわさ話」よりも主治医を信じて
- 46 医者、看護師、介護関係者と「雑談」をどんどんしよう
- 47 独りでも人生の最期に「ご縁」という花がきっと咲く
- 事例④「緩和ケアの実際」古澤好江さん
- 第4章 重篤な病気を抱え苦しんでいる人・家族に
- 48 重い症状でも緩和で「そこから生きる」ことはできる
- 49 介護度も医療依存度も高いからこそ在宅で支えよう
- 50 多くの苦しみの正体は「がん」そのものよりも「治療」
- 51 麻薬やステロイドはがん終末期を支える「必需薬」
- 52 医療従事者の「言葉」一つで幸せな看取りは実現する
- 53 腹水は在宅診療でも対応可能で「抜かずに減らす」
- 54 終末期の変化は、落ち着いていても週単位で訪れる
- 55 別れは必ずやってくる。「今できること」を大切に!
- 事例⑤「介護疲れの対処法」佐藤守さん(仮名)
- おわりに代えてーー「その人らしく」最期を迎えるには
- (対談)倉田真由美 ✕ 山中光茂
- 「家で最期を迎える幸せ」を諦めない
- 在宅診療医は「苦痛を取る専門家」
- 「その人らしい」暮らしとは何か?
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。