読了

しろいろの街の、その骨の体温の/村田沙耶香

本かつお
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●なぜ気になったか

今となってはなぜ13年も前の本作を読みたいと思ったのか覚えていない。『コンビニ人間』の作者として認識し続けていたが、他の作品を読むことはなかった。おそらく本に関するポッドキャストで紹介されて気になったからであろう

●読了感想

「あ〜おもしろかった!」ではなく、「なにこのザワザワ感、おもしれ〜!」と楽しめた。この前に『世界99』も読んだが、独特の世界観と行間も読まされる表現力が味わい深い稀有な作家さんと再認識。過去作読みあさりたくなった

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 触れられないから、二人の恋は綺麗なのかもしれない。相手の体温を知ると、恋愛感情はどろりととしたものに変化するのだ
  • 自分が学校の中で〝上〟であることを自覚している男の子は、観察のしがいがある。女の子と違って、調子に乗っていることがすごく剥き出しになっているから
  • (学校の中で)、楽しんでる奴は、調子に乗りやすくて、確かに(中略)、誰かを傷つけたりしてるのかもしんない
  • それが正しい「好き」なのかもしれない。私は伊吹の正しさが怖かった。(中略)、そのまっとうさに、目眩がするほど憧れつつも、怖かった

●目次

  • なし

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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