読了

新カドタ式 生ごみでカンタン土づくり/門田幸代

本かつお
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●なぜ気になったか

自宅で生ゴミ処理をできるようにコンポスト導入を考えたことがある。本書は、土のう袋での堆肥づくりおすすめ本。気軽にできるので読んでやってみたい

●読了感想

これは確かに敷居が低く手軽にできる堆肥づくり。生ゴミ活用で、花や野菜がよく育つ堆肥ができるのであればやらないのはもったいない。まずは騙されたと思ってやってみよう

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●目次と内容メモ

  • はじめに
     
  • 第1章 生ごみ堆肥のある暮らし
    • 新カドタ式生ごみ堆肥のよいところ
      • 野菜くずや果物の皮、料理の残りなどに新カドタ式のタネを加えて熟成させると、乳酸菌や酵素などいろいろの成分を含んだ良質の「堆肥」ができます
    • 「堆肥」って、どういうもの?
      • 堆肥とは、落ち葉やワラ、木の皮、家畜のふんなど、さまざまな有機物を、微生物の力で分解、発酵させたもの
    • 新カドタ式生ごみ堆肥が生まれた庭
      • 農家では大量のワラや草、牛ふんや鶏ふんなどを積み重ねておき、発酵して熱くなってきたら、全体を積み直します。これを「切り返し」と言います
      • なぜ切り返しをするかというと、発酵熱で熱くなった有機物をそのままにしておくと、微生物が酸欠になって発酵が止まり、腐敗してしまうからです
      • (土のう袋に)、生ごみを入れるたびに中身をほぐして混ぜる、という工程が「切り返し」に当たります
    • [コラム] なぜ、”土のう袋”がいいの?
      • (土のう袋がいいのは)、とても丈夫、 ほどよく生地の目が粗く空気をよく取り込む、 洗って何度でも繰り返し使える、から
         
  • 第2章 新カドタ式生ごみ堆肥のつくり方
    • 生ごみとタネを混ぜて寝かせるだけ
    • 新カドタ式 生ごみ堆肥づくりに必要なもの
      • 土のう袋、米ぬか、バケツ、土、移植ごて(スコップ)
    • 生ごみが堆肥になるまで
    • ステップ① タネをつくる
      • ・材料(土と米ぬか)と水を入れる
      • ・混ぜる
      • ・土のう袋に入れる
      • ・袋の口をねじる
      • ・レンガの上に置く
      • ・片手で握ってみて指で押すと崩れる程度のかたさに
      • ・完了までの目安 夏2日、冬4〜5日
    • タネづくりに必要なもの
      • 土のう袋1枚、土1リットル、米ぬか1〜1.5リットル、水0.5リットル
    • タネを保存する
      • タネをほぐし、乾燥した状態を保つと長持ち。乾燥した種の中の微生物は休眠中
    • [コラム] 発酵食品を入れてタネをアレンジ
    • ステップ② 生ごみとタネを混ぜて仕込む
      • ・生ごみを土のう袋に入れる
      • ・タネをまぶすように入れる
      • ・袋を軽く床に叩きつけて中身を混ぜる
      • ・レンガの上に置く
      • ・完了までの目安 夏7〜10日、冬2週間
    • 土のう袋に入れていいもの入れてはいけないもの
    • 生ごみの仕込み
    • 仕込むとすぐに熟成が始まります
      • 生ごみを入れて4〜5日経つと、微生物が働いて、生ごみの形が崩れてきます。白いカビが見えてきたらもう少しです。土に埋める直前には、ごみの形と色が変わり、袋を触ってみると発酵熱で温かくなっています
    • ステップ③ 埋めて、完熟
      • ・穴を掘る
      • ・肉、魚の骨を入れる
      • ・熟成した生ごみを入れる
      • ・埋める
      • ・完了までの目安 通年1ヶ月
    • 庭や畑で完熟
      • 土中の微生物の働きで生ごみがきれいに消えてしまいます
    • ベランダで生ごみ堆肥づくり
      • ちょっと大きめのコンテナや植木鉢があれば、ベランダでも生ごみ堆肥ができます
    • 厚手のビニール袋でも完熟させられます!
    • [コラム] 生ごみを熟成させるメカニズム
      • 1 熟成のはじめの段階では酸素を好む好気性菌が生ごみ(有機物)を分解します
      • 2 適度な水分が必要ですが、水分過多は良くありません
      • 3 カラカラに乾燥した状態では熟成は止まりますが、再び湿度が加われば熟成は始まります
      • 4 生ごみを分解する微生物は米ぬかを好みますが、米ぬかそのものより、新カドタ式の生ごみ堆肥でつくるタネを使用することにより生ごみをスムーズに堆肥化します
      • 5 生ごみに適量のタネを混ぜ、土のう袋に入れて水分を加え、袋の口をねじっておくことで分解するための発酵が始まります
      • 6 袋の中身をしっかり圧縮することで、農家が大量に堆肥をつくるときの重さ(圧)をかける状態になります
      • 大事なコツが、土のう袋の口をちょっとねじって閉じ、中身を圧縮すること。いったん圧縮し、再び新しい生ごみを入れて混ぜる際に空気を入れることで、微生物の活動のスイッチが入ります
      • 気温が高くなると微生物が活発に働くため、袋の中身をよく混ぜて空気を送り込むことで、熟成がうまく進みます。暑い季節にあまり混ぜないでいると、袋の中心あたりで酸素が不足し、微生物が窒息して変質することがあります。
    • [コラム] 土のこと
      • 身近な土には、地域の環境に合った在来微生物がたくさん。その元気な力をぜひもらいましょう!
    • [コラム] 寒いときには
      • 浮遊、生ごみの分解がなかなか進まないと感じたら、(段ボール箱で)保温をしてみましょう
    • [コラム] 虫の対策
      • ほとんど虫の心配がないのも新カドタ式のいいところ。夏は7〜10日で土に埋めてください
      • アメリカミズアブなどの虫は卵から孵化するまで、だいたい10日前後かかります
         
  • 第3章 生ごみ堆肥の使い方
    • 生ごみ堆肥を使う
      • 土のう袋で寝かせた生ごみを土に埋めてから、完熟するまで1ヵ月ぐらいかかります。掘ってみると、黒くてフカフカの完熟堆肥ができあがっています
    • 生ごみ堆肥を庭で使う
      • 掘り起こして、生ごみを埋めたあとが黒くなっていれば完熟しています
    • 生ごみ堆肥をプランターで使う
      • ①プランターの3分の1くらい土を入れる
      • ②土の上に生ごみ堆肥をプランターの3分の1ほど入れる
      • ③生ごみ堆肥の上に、さらに土をプランターの3分の1くらい入れる。生ごみ堆肥の上下が土ではさまれている状態
      • ④水を全体にかける
      • ⑤育てたい野菜の種をまく
      • ⑥土をかける
    • [コラム] プランターの土をリサイクルする
    • 身近な材料で堆肥をつくる
      • 落ち葉、雑草、植木の剪定ゴミ。これらも捨てずに発酵熟成させられる
    • 落ち葉堆肥をつくる
    • 落ち葉堆肥の使い方
      • 土に埋めて2週間後くらいでその上に、花や野菜の苗を植えたり、種まきをしています
    • 咲き終わった花や刈り草をそのまま埋めてしまいます
    • Q&A 生ごみ堆肥の質問箱
      • Q:「新カドタ式」の特徴を教えてください。
      • A:「タネ」の発酵力が強くなりました。一年中同じ方法で、生ごみ堆肥づくりができることが特徴です。
      • Q:寒い時に発酵が進みません。どうしたらいいでしょう。
      • A:段ボール箱に入れるなど、保温すると発酵が進みやすくなります。
      • Q:一年中同じ方法で生ごみ堆肥づくりができる新カドタ式。もしも季節によって気をつけるべき点があれば教えてください。
      • A:寒い時期に冷たい空気を入れると、微生物がダメージを受けます。
      • Q:落ち葉や雑草を生ごみと一緒に入れても大丈夫ですか?
      • A:「生ごみ堆肥」と「落ち葉堆肥」は分けてつくる方法がおすすめです。
      • Q:みそ汁やつくだ煮などの残飯も生ごみ堆肥になりますか。
      • A:塩分のあるものは水で洗い、汁物は水分を切ってから使います。
         
  • 第4章 楽しい! 生ごみ堆肥ライフ
    • 出汁を取った昆布やかつお節も土のう袋へ
    • ウサギ用の牧草もフカフカの堆肥に大変身
    • 手づくり堆肥で土づくり夏野菜を秋まで楽しむ
    • 生ごみ堆肥の力でバラも果樹もイキイキ!
    • 市民と自治体が一緒に取り組む生ごみ堆肥化実験農場

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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