読了

書きたい生活/僕のマリ

本かつお
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●なぜ気になったか

デビュー作「常識のない喫茶店」をまず読まねば。本書はそこの店員さんが辞めるまでと辞めたあとのエッセイ。なにを考えて辞めて、辞めたあとはどう思っているのかを知りたい

●読了感想

ちょこちょこ現れる、自分に向き合うことで染み出す感じのフレーズが、気質が似たとこがあるからなのか心に響く。この先、著者が外部の様々なことに向き合うことで染み出るフレーズを読んでみたい

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 書くことで消耗して自分が削れていくとしても、それでよかった。
  • 毎日ヘトヘトだったけれど、気持ちは静かに高ぶっていた。
  • 自分のことさえままならないのにわたしは、自分の周りの歪みが気になって仕方ない。
  • 嫌なこともたくさんあったけど、それを乗り越えたからこそ、穏やかな毎日を手に入れることができた。
  • いつも「大変」より「楽しい」が勝っていたから続けてこられたのだ。
  • たくさん寝ても回復しないとき、大人になったんだなあ、と思う。
  • 日常のしんどさを遠ざけてくれたのはやっぱり本だった。
  • (一緒に暮らし始めてからは)、特に何も起こらなくても、穏やかであるほど幸せの解像度が上がった。
  • 思い通りにいかないのが人生だが、思い通りにいかないから楽しいのも、人生だと思う。
  • やりたいことを仕事にしている人もすごいけれど、やりたくないことを仕事にしている人もすごい。
  • 頑張れるなら頑張ったらいいけど、ほどほどでいい。長く続けたいことこそ、そう思うのが大事だった。無理はずっとは続かない。
  • 誰にも強制されていないことは、多分長く楽しめる。
  • 子どもを生まないで二人で生きる人生、子どもを産んで親として生きる人生、そのふたつとも経験できたらいいのに。
  • 喫茶店でコーヒーを飲んだり、隣町まで散歩したり、そういう余白が何かを生み出したりもする。
  • 他の書き手の人がいい文章を書いていると、ものすごく勇気が湧いてくる。何故か嫉妬しないし、かえって良い起爆剤となる。
  • わたしがこの人生をかけて、ながーい間やってきたことが、すぐだめになるとも思わない。
  • 人と話すのが本当に得意でない。まず、目を見て話すのが苦手だ。
  • 言わなかったことや言えなかったことが、なかったことにならないでほしい。

●目次

  • はじめに
  • Ⅰ 常識のない喫茶店
    • 初めての商業出版
    • その後の喫茶店
    • 日記 二〇二一年八月-十月
    • 卒業
  • Ⅱ 新しい生活
    • 日記 二〇二一年十一月-十二月
    • 長いお休み
    • 引っ越し
    • 二人暮らし
    • 文筆業とアルバイト
  • Ⅲ また本を書いている
    • (体力のない私の)仕事論
    • 日記は筋トレ
    • 日記 二〇二二年八月-十月
    • 書きたい生活
    • 喫茶再訪
    • 本とともにある人生
    • 原稿が書けないときの話
  • おわりに──なかったことにならないでほしいこと

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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