本かつお
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●なぜ気になったか
物流2024年問題、送料値上は必然で自分の生活への影響が気になる。ドライバーの現状と苦労を知ることで値上のモヤモヤを減らせるかもなので読みたい
●読了感想
物流2024年問題、恥ずかしいレベルでしか捉えていなかった。全輸送量において宅配は7%だけ。93%の企業間輸送への影響こそが大問題。送料有料や再配達なんてのは極小な問題
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 自分の商品、今まで送料無料という言葉を使ってきたが、送料弊社負担に変えました
- (深夜割引制度の)見直し案に、現場は絶句する。(中略)、現場いじめとしか言えないような内容だっのだ
- (高速料金の割引が22時〜5時の間に走った分だけに、という見直しは)、国が「高速代を安く抑えたいならば夜に走れ」と言っていることともはや同義
- 現場のルールはいつの時も現場を知らない人によってつくられる
- 思い切って免許返納してタクシー移動の生活に切り替えたのに、迎えに来るタクシードライバーが毎度自分よりもうんと高齢だという「笑い話」
- 官僚各位、現場はどこも人手不足だ。どうせ天下るんなら、いっそのこと現場まで下って来てくれ。各位がやってるのは「下ってる」に入らん。ただの「水平移動」
- 世間から聞こえてくるのは「トラックドライバー〝にでも〟なろう」という声だった。(中略)、トラックドライバーは、決して誰にでもできるような仕事ではない。
- 2024年問題は「宅配」ではなく、ほぼ「企業間輸送」の問題だ。2024年問題に宅配を絡める報道は、ほとんどがミスリードだと言っていい。
- 17時から19時の時間帯指定で17時1分に行ったら「なんでこんなに早いんだ、この時間帯指定だったら普通18時くらいだろ」みたいな客までいるのだ
- 「トラックドライバー マッチングアプリ」で、ネット検索してみると、「恋人」ではなく、「荷物」をマッチングする仲介業者がバンバン出てくる
●目次
- まえがき
- 第1章 トラックドライバーの仕事と日常
- 宅配は1割以下
- 緑ナンバーと白ナンバー
- カーネルおじさん30体
- トラックがノロノロ走る理由
- 24時間道路上生活
- 歯がない理由
- 第2章 根付く〝理不尽〟
- 送料無料って言うな
- トラックドライバーの実名報道
- 停まっても違反、停まらんでも違反
- 段ボールは梱包材か商品か
- 荷主に罰則がない怪
- 深夜割引
- 第3章 ドライバーの社会的地位
- 正義のために違反するドライバーたち
- 黄金のペットボトル
- 高齢ドライバー問題
- トラックドライバーと酒
- なーにがトラガールじゃ
- 「ブルーカラー」を差別用語だという人へ
- 第4章 コロナ禍のドライバー
- 〝ひっ迫〟していなかったトラックドライバー
- 旦那がドライバーだから出勤するな
- シャワールームの閉鎖
- 20時までの飲食店時短
- コロナ禍の苦労
- コロナ禍のごみ収集員
- 第5章 2024年問題
- これがホントの「2024年問題」
- トラックドライバー不足
- 有識者ってなんや
- 再配達を有料にできない3つの理由
- 公私混同しないとやっていけない
- 第6章 それでもドライバーをやめない理由
- トラックドライバーたちの特徴 Ⅰ
- トラックドライバーたちの特徴 Ⅱ
- ドライバー同士の見えない絆
- トラックドライバーの恋愛・家庭事情
- トラックドライバーあるある
- それでもトラックを降りない理由
- やさぐれトラックドライバーあるある漫画
- ①お腹が空いたら……
- ②よっぽどエコじゃない
- ③トラガールでいいんかい!?
- ④やっぱり大変だったけどさ
- ⑤有識者ってなんや
- ⑥ウイング車あるある
- あとがき
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。