本かつお
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●なぜ気になったか
『かがみの孤城』しか読んでないけど、とても引き込まれて楽しめたので新作を読んでみたい辻村深月さん。コロナ禍での青春をどんなストーリーで描いているのか読んでみたい
●読了感想
いやー、これは楽しめた! 現実に起きて欲しかったと思わされた「青春っていいなぁ」話。高校時代をやり直したい気持ちにさせられた。こんな素敵話を創れる辻村さん凄い!映画化されないかなぁ
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- (コロナで休校中に母から「何か不安?」と聞かれて)、「学校に行きたい」と言ってしまってから、自分で驚いた。もう一言、声が出る。「友達に会いたい」
- 子どもの自分がきちんと相手をしてもらえたこと以上に、そんな子どもみたいな大人がいることがただただ、その時の亜紗には本当に嬉しかった
- この先生は、顧問として不真面目なほど自分から積極的に提案はしないけれど、その分こちらに考えさせる。子どもに任せて、投げっぱなしにする
- 今だけは、コロナ対策に感謝する。毎日、お昼休みが来るたびに円華は思う。(中略)、なぜなら、誰も一緒にお弁当を食べてくれる人がいない自分を、ごまかすことができるから
- 人間って、嘘をついたり、テンパると、本当に思ってもないようなことを口走ってしまうものなんだなぁ、と他人事のように思った
- 麓で見る星空と、「星を見る」ために時間を作って見上げる山からの夜空はまったくの別物だった
- 男子と自転車の二人乗りなんて、清涼飲料水のCMか何かにしか存在しない世界だと思っていた。あまりに青春っぽすぎて、想像するだけでくらくらする
- 私はよくないと思う。「しばらくはそれもいい」なんてことはない、高校三年生の一年は今年しかないから、(中略)、あきらめないでほしい
- 何気なく言われたことだけど、大事な言葉だという気がして、真宙は覚えておこうと思った。自分たちの意志でやる。楽しまなきゃ意味ない
- 最初に思っていた「好き」や興味、好奇心は手放さず、それらと一緒に大人になっていってください
- お願いだから言わないで! まだフラないでくれると助かるっていうか…
- 「楽しいねー!」円華は言った、。言いながら、実はその言葉に感謝を込めていた。(中略)、二人が自分を気にかけてくれていたことへの感謝
- こういうなんでもない時間の別行動や沈黙が怖くない相手と、一緒にここに来て時を過ごせることそのものが、とても尊いものに思えた
- コロナの年じゃなかったら、私たちはこんなふうにきっと会えなかったから、どっちがいいとか悪いとか、わからないね。悪いことばかりじゃなかったと思う
- 「今年の子たちは、いろいろ我慢してきたから、やらせてあげたいですよね」「まったくなぁ」、(先生たち)皆が頷き合う
- 車椅子バスケとか、あるじゃん。(車椅子の)うちの姉ちゃん、スポーツにはあんま興味ないから、別の方向で長所、広げてほしいなって。そうできないとしたら、なんかおかしいなって
- いやー、そりゃ、泣くでしょう。青春ですから
●目次
- プロローグ
- 第一章 “いつも”が消える
- 第二章 答えを知りたい
- 第三章 夏を迎え撃つ
- 第四章 星をつかまえる
- 第五章 近くて遠い
- 最終章 あなたに届け
- エピローグ
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。