本かつお
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●なぜ気になったか
わが家には金魚が1匹いるが、お世話がそれなりに大変。そう思うと、水族館の飼育員の大変さは想像さえできない。考えも及ばないその世界を知るために読みたい
●読了感想
へー、そうなんだと、新たなことを知ることができたし、クスッと笑えることだったりで楽しめた。ほとんどが4コマ漫画やイラストで、水族館のキッカイなところを理解しやすかった
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 水槽掃除は、目に見えてきれいになるので、こちらとしてはすごく「やった感」がある。が、水槽の中でのんびりしていた生きものたちにとっては、大変迷惑なのかもしれない
- 魚たちから「泳ぐの下手すぎ・・・」という軽蔑のまなざし(?)が向けられる。田舎から上京して、はじめて新宿駅で乗り換えをしようとしたときの、あの感じである
- (水族館の)餌をつくる部屋の冷蔵庫には、餌となる新鮮な魚や野菜がぎっしりつまっている。飼育員の食事より(少なくとも当時の筆者よりは)間違いなく「いいもの」を餌としてあげていた
- 水族館の調餌室には立派な調理台や調理道具、コンロがあるのでたまに料理上手の飼育員がヒト用の餌づくりをしていることもある
- (陽オーラあふれるイルカトレーナーの) 陽の気がまぶしすぎて筆者の陰の要素がかき消されるので最初はとまどった
- 水族館にあるショップは別の業者が運営。たまに水族館にはいない生きものがでっかく描かれたものをお土産にするお客さんもいたが、職員としてはやや微妙な心もちになる
●目次
- はじめに
- 第1章 世話する飼育員
- 飼育員の仕事は広い
- コラム 水族館は水の世界の博物館!
- 華の飼育員デビュー
- 水槽掃除はきほんのき
- 水槽で潜水する恐怖
- 餌のやり方にもいろいろある
- おいしく食べてくれればそれでいい
- おいしい餌づくり
- 調餌室事件簿
- コオロギもヒヨコも餌
- 餌やりを見てもらうということ
- コラム 水族館の餌メニュー
- 超個性的!魅惑の生きものたち
- 飼育員の生きもの愛
- 愛と闘いの日々
- 異常事態こそが日常
- コラム 飼育員の何でもない一日
- 水槽づくりは腕の見せどころ
- 生きものたちの引っ越し
- コラム 生きものはどうやって来るの?
- 精神的にくる水槽管理
- 魔の迷宮、水族館のバックヤード
- パックヤードに、何かいる?
- コラム 迫力満点!パックヤード案内
- 水族館には「よく出る」らしい
- 夜の水族館は異世界への入り口
- オマケ 水族館のイカれたメンバーの一部を紹介します①
- 第2章 探究する飼育員
- 楽しく学べる社会教育イベント
- イベントは未知の扉を開く
- コラム 体験しなきゃ損!水族館のイベント
- ややこしさの極み!名前のあれこれ
- 種を特定する「同定」という難問
- 「採集」で飼育員は生き返る
- フィールド調査は命の洗濯
- 謎の研究者たち
- コラム 飼育員のヤバい一日
- 素晴らしきシンポジウム・学会
- 腕が鳴る!企画展・特別展準備
- コラム 企画展・特別展のつくり方
- オマケ 水族館のイカれたメンバーの一部を紹介します②
- 第3章 みなぎる飼育員
- 愛すべき水族館職員たち
- 陽オーラあふれるイルカトレーナー
- 無敵の飼育員力
- コラム 水族館職員の担当別特性分析
- 憧れの飼育員ファッション
- 水のトラブルは日常茶飯事
- 濡れるのは、慣れる
- 飼育員のひきだしは小宇宙
- コラム 飼育員スタイルはコレだ!
- ショップ・レストランのひみつ
- 個性豊かな来館者たち
- 水族館飼育員のマジな話
- 繁忙・閑散期のてんやわんや
- そして今日も水族館へ
- おわりに
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。