読了

1文が書ければ2000字の文章は書ける/松永正訓

本かつお
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●なぜ気になったか

タイトルは必ずしも正しくはないが、その否定「1文が書けなければ2000文字の文章は書けない」は正しい。まずは「1文」を大事にする考えと術を知りたい

●読了感想

知らなかったので参考になった!、はほんのちょっとで、あとは知っていることや当たり前なことを復習する的な内容だった。事例が多いのは理解を助けてくれるが冗長とも感じた

●心に響いたフレーズ

  • 「わかりやすい1文」→読者にとって、理解が容易で伝わりやすく、誤解のない文
  • 「読みやすい1文」→読んでいて何の抵抗もなく頭に入ってくるような、流れのいい文
  • 「生きている文書」→リズム感があって、どんどんページをめくりたくなるような魅力を持っている文章
  • 「絵が見える文書」→読者が文字を目で追うと、読者の眼前に情景が立ち上がってくるような文章
  • 読み手の立場から言うと、1500字〜2000字が一気に読める分量
  • 1つの文は、言って見れば1つのレンガ。 レンガが積み上がれば、2000字という壁になる
  • 文章練るのと、文字を書く(タイプする)のを別の作業として実行した方がいい文章が書ける
  • 毎日書き続けられる方法は、キリのいいところまで「書かない」こと
  • 私の2000字の書き方のスタイルは、3段構成に余韻を足すという形、結→起→転→承
  • まずは短い文を書いて基礎固め。40〜60字くらいが一番読みやすいし、書きやすい
  • 句点(。)で刻んで、リズムを作るのもテクニックの1つ
  • 文章の出だしでよくあるパターンは、「問いかけ形式」や「謎かけ形式」
  • 語尾を「です・ます」にするか、「だ・である」にするかは悩ましい問題。(中略)(しかし)、全文章を通して語尾を統一すべきという固定観念に囚われる必要はない
  • 長い修飾語が先で、短い修飾語をあとにすると文が分かりやすくなる
  • 文の分かりやすさとは、語順に気を使うということ。分かりやすい文とは「理詰め」で書かれた文なのである
  • 日本語は「かかる言葉」と「受ける言葉」でできている。かかる言葉があっても受ける言葉がないケースの、両者の関係が不明瞭な文は、悪文になる。
  • 1つの文の中に情報が多すぎると、読者にとって分かりにくくなることがある。情報過多の文というのは多くの場合、修飾語が多すぎるパターンである
  • 最も不要なのは順接の接続詞。「そして」が連続する文章は拙く見える。「そして」「それから」「それで」といった順接の接続詞はどんどん切っていったほうがいい
  • 接続詞は書き手にとっての論理の整理であり、読み手にとってはこの先の道先案内である
  • 段落をつくる2つの意味。1つは書き手が伝えたい思考のかたまりを整理するということ。もう一つは、読者に対して読みやすい体裁を整えるということ
  • (読みやすい体裁を整えることは)、本質的なことではないかもしれないが、今の時代に避けて通れない大きな課題
  • 「、」は必要であるが、無意味に打ってはいけない。打つべき箇所をよく考える必要がある。単語の並列には「、」を使わず「・」を使うべきだ
  • ふだんからなるべく「、」を打たない文を書くこと心がけたい。そうすれば自然と語順が楽しくなり、意味のある「、」がしっかりと打てるようになる
  • 助詞はわずか1文字であっても、文全体の意味を変えてしまう力がある
  • 「の」の連続した文はみっともない
  • 文章の欠点は、書いた直後には自分の文章に満足してしまっているので、なかなか見えない

●目次

  • はじめに
     
  • 第1章 1文が書ければ2000字の文章は書ける
    • 2000字の文章を基本にする
    • すべては「1つの文を分かりやすく書くこと」から
    • 1億PV読まれた記事を書くときに、いつもしていること
    • 構成は「結論→起→転→承」
    • 最初に「結論」から入る
    • まずシンプルな短い文が書けること、次に長い文に挑戦する
    • 文章は「出だし」が肝心
    • 「です・ます」と「だ・である」はどういうとき、どちらを使用するか
       
  • 第2章「分かりやすい1文」に必要なこと
    • 「うまい文章」よりも「分かりやすい文章」が大事
    • 文章は「かかる言葉」と「受ける言葉」でできている
    • 「長い修飾語が先」で「短い修飾語をあと」にすると分かりやすくなる
    • 「大事でないことより大事なこと」を先に、「詞よりも句」を先に
    • 分かりやすい文とは、結局「理詰め」で書かれた文
    • 情報を詰め込みすぎない
    • 接続詞も不要なものが意外と多い
    • 段落の作り方
       
  • 第3章「読みやすい1文」に必要なこと
    • 読点(、)の位置で、意味が変わる
    • 読点が多いと、文章のリズムを狂わせる
    • 読点のルール
    • まず読点のない文章を書いてみて、必要な場所に読点を入れていく
    • 文が長くなる場合は、複数に分ける
    • 漢字とひらがなは、どちらも使いすぎずにバランスをとる
    • 助詞によってニュアンスが変わる
    • 推敲は大事。語順と読点を再確認する
       
  • 第4章「生きている文章」に大切なこと
    • リズム感があって、どんどんページをめくりたくなるような文章
    • 短さにこだわりすぎず、長い文章も混じっていい
    • 重要性の低い主語は可能な限り削除した方がいい
    • 主語の省略でリズムが生まれる
    • 主語と述語の位置関係を分かりやすく
    • やめた方がいい8つの表現
       
  • 第5章「絵が見える文章」に大切なこと
    • 読者の眼前に情景が立ち上がってくるような文章
    • 過去形と現在形を混ぜる
    • 映像の切り取り方
    • 比喩を使いこなす
    • 擬音語を工夫する
       
  • 第6章 2000字書ければ1冊の本も書ける
    • 1冊の本を書く前に
    • 体験したことを書く
    • 原稿を完成させる

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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