どう生きるかつらかったときの話をしよう／野口聡一

本かつお

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●なぜ気になったか

これは意外、宇宙飛行士の野口さんがフライト後に「自分はいらない人間なんだ」と10年も苦しんだなんて。宇宙飛行士はメンタルおばけとの僕の認知バイアスを改めるために読みたい

●読了感想

そりゃそうなるっしょ。大学入学を目的にした五月病と一緒。宇宙に行くのは手段、先に目的を考えておかないと。本来の自分、なりたい自分、夢など、が何度もでてきて共感できなかった

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

宇宙に行って、果たして自分の人生観が変わったかどうか確信が持てないけれど、人々の期待に応え、「変わった」と言わなければならない。そんなギャップ、違和感
自分がどう生きれば幸せでいられるか、その答えは自分の中にあり、自分の足の向くほうへ歩いていけばいい
自分が全身全霊をかけて立ち向かっていたものが消えたことにより、僕は「自分には価値がなくなった」「自分は必要とされていない」と感じるようになり、(中略)、まさに自己否定、自己喪失であり、「燃え尽き症候群」のような状態でした
僕を苦しめた「自分は必要とされていない」という思い
(10年間苦しんだ)根本的な原因は、「自分はどういう人間なのか」「自分がやりたいことは何か」「自分はどう生きるか」といったことを、他者の価値観や評価を軸に考えていた点
組織とのつながりが切れたとたん、人は「自分は何者なのか」「何がしたいのか」「何ができるのか」をシビアに問われるようになる
生きづらさと丁寧に向き合うことも、自分一人でアイデンティティを築く際のヒントになるし、自分を見直すときに重要

●目次

はじめに
- 「宇宙に行って人生観は変わりましたか?」
- 宇宙で経験したことの意味を理解できなかったころ
- 2回目のフライトの後に訪れた、苦しい10年間
- 宇宙よりも遠い、自分の心の中への旅を通してわかったこと
- 後悔のない人生を送るために必要なこと
- 死はコントロールできなくても、人生は自ら思うように動かせる
  　
第1章「自分はいらない人間なんだ」と苦しんだ10年間
- 01 地球と一対一で向き合ったときに見えたもの
- 02 フライト後に芽生えた自己否定と自己喪失
- 03 僕を苦しめた「自分は必要とされていない」という思い
- 04 「自分の価値」を周囲や会社に決めさせてはいけない
- 05 組織や他者から離れた自分を想像してみる
- 06 自分という物語に、どう客観的に向き合うか
  　
第2章後悔なく生きるために大事にすべきこと
- 07 自分自身でアイデンティティを築く3つのステップ
- 08 ステップ1「自分の価値と存在意義」を自分で決める
- 09 ステップ2自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める
- 10 ステップ3これまでの選択、人生に意味づけをする
- 11 人は、生死の瀬戸際に立つと生への欲望が生まれる
- 12 海外では、「人間がどう生きるか」は、宗教が果たす役割
- 13 将来への不安、怖さを自分の意思で乗り越えるには
  　
第3章「幸せの答え」は自分の心の中にある
- 14 生きづらさに向き合うことで見つかる「自分らしさ」
- 15 心の底から果たしたいミッションはなにか
- 16 自己実現を目指せば、上下も勝ち負けもなくなる
- 17 自分の心の中にある「答え」にたどり着くために
- 18 ときには勇気を出して、環境をリセットしよう
- 19 思い出を反芻することで価値を熟成させていく
  　
- 第4章夢を見ることこそ最高の処方箋
  - 20 忙殺されて人生を過ごすのは、谷底へ向かうトロッコに乗っているようなもの
  - 21 もし「やりたいことが何もない」と苦しんでいるなら
  - 22 個人の夢と社会の理想が共鳴する
    　
おわりに