本かつお
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●なぜ気になったか
「SNSや各種メディアで大反響!」、こんな紹介文があると読みたい気持ちが失せてスルーが多い。でも、中にはそう感じながらも気になる本がある、本書はそんな一冊
●読了感想
冒頭の「はじめに」で、これはおもしろいに違いないと心を掴まれた。数エッセイ読み、次作が待ち遠しくなった。はちゃめちゃな爆笑エッセイの中にたまにじんわりエッセイ、スルーしなくてよかった
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- (夏休みの宿題を)サボる情熱を勉強に向けていたらどんなに賢く育ったかと思うと、全く情けないとしか言いようのない話である
- 自分に寄せられた他者からの信頼を心から感じられた時、人は変わることができるのかもしれない
- プリクラに写る、鼻の穴にふわりと乗ったふさふさのまつげが、未来の私のあるべき姿を教えてくれたような気がした
- ストレスが溜まっても自分だけで抱えるのはやめようと思った。自分の抱えきれないものは捨てたり、誰かに持ってもらったりしてもいいのだと知った
- 姉と私は何もかもが対照的だった。利発で思慮深く愛想がよい姉と、傲慢で短絡的かつ人見知りの激しい妹。きっと私は姉が「これはいらんな」と母の腹に捨てたものを掃除するために生まれてきたのだろう
- いい夫婦がどんな形であるかに明確な答えなどない。(中略)、許し許されるこの柔らかな関係が、何より心地良い
- 相手のいない時間の中でお互いの存在を形取っていく瞬間を持つことが、ちょっとした幸せであり、いい夫婦の形なのかもしれない
- 今の私はあの頃の自分に少なからず恩と敬意がある。自分の気持ちを押し殺して親の言うことに全てに従っていたら、絶対に今の私はいないからだ
- 誰に褒められるわけでもない、褒めてもらうためでもない人生を生きたっていいではないか
●目次
- はじめに
- 学生結婚と子育て
- 夏休みの宿題
- 教室に響く銃声
- 先生との契約
- やさしい裏切り
- 200円の使い道
- 私はゴリラ
- 庭木のピアノ
- 巫女のアルバイト
- 成人の日
- 名前の由来
- 祖父への質問
- 母の教育方針
- 4歳の家出
- 捨て子の生き延び方
- 実らぬ恋
- パステルブルーの指先
- 結婚式に来なかった姉
- 結婚式の招待状
- せんせいって、だれのこと
- うんちソムリエ
- 姉からの鉄槌
- いい夫婦
- 義父とメダカ
- 走れ! たとえ痴女と思われようとも
- 4月のママチャリロードレース
- ひろみちおにいさんといっしょ
- あとがき
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。