本かつお
記事内に商品プロモーションを含みます
●なぜ気になったか
ほぼ隠居生活モードになった今、きげんの波はさざ波程度で荒れることはない。自分をなだめる方法はもはやそれほど必要はない今、現役時代に読んだら癒やされたはずの本を読んだらどんなことを感じか確かめるために読みたい
●読了感想
僕がほとんど興味のない旅や食事に関するエッセイも多く、それらは流し読みになってしまうのは残念だった。しかし、優しく語りかけてくれてるような感じが心地よく、心に響くフレーズも結構あり隠居生活の今でも癒やされた
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 弱点は、意識の持ち方次第で、ときにとんでもないエネルギーを生み出す
- 自分が心地良いというものさしを軸にしたら、(中略)、日常の小さなもやが、ゆっくり気持ちよく晴れてゆく
- 思いつめたからといって、いい結果になるとは限らない。むしろその逆の方が多い
- 不便は人間を鍛えるが、便利は退化をよびこむ
- 親切な写真がSNSにはひしめいている。結果、旅でも食事でも、「発見」よりも「確認」になることが多い。ああ、本当においしかった、楽しかった。あの人の言うとおりだったな、と
- どんなにがんばってもうまくいかないことはあるし、自分もイライラ、家族もイライラ、誰も幸せにはならないと気づき、がんばることから早々に引退した
- 健康やルールを気にしすぎると、見えなくなることは少なくない
- 歳を重ねるごとに、友情は「限られた人と、深く」が快適だという実感が増している
- ほんの小さな思いやりは、(メールの)電子の文字にもちゃんと宿って相手に伝わる
- プライベートの食事の会はなるべく四人まで。理想はふたり、もしくは三人と思っています。全員で話せるのって三人までで、四人でも二対二に分かれての会話になってしまうから
●目次
- はじめに
- あのフルーツサンドのような人生を
- 一章 暮らしごと
- サウナとバイオリン
- 内緒のフルーツサンド
- ふたつのルースパウダー
- 料理人と美容師
- きのこの美徳
- どうやって趣味の時間を?
- 家事とは、無限に知恵を試される作業だ
- 猫ロボと張り合う午後
- おかんの空き瓶蒐集の謎
- 捨ててもやめてもいない
- 餃子の不思議
- 愛してやまないあれ
- ストレスと神様
- 君だったのか
- 二章 住まいと旅
- あのときの空もきっと
- 朝七時のいなり寿司
- おしゃべりな入相の空
- 思い出はガイドブックからこぼれたところに
- 灯りと私
- 畳の庭
- 愛の距離
- 二月のピンク
- 我が家の漏水事件、一カ月の顛末
- 勇気のいる夢
- 旅の「ぼーっ」
- ほのかとたっぷり
- 大きい旅小さい旅
- 年賀状とハノイの旅とフリーペーパー
- 三章 じりじり、おたおた育児
- 玄関の涙
- がんばりを引退
- 自分へのじりじり、アゲイン
- 傷だらけの曲げわっぱと青春
- 自分のきげんのとりかた
- 焼き肉とビデオテープ
- 期間限定の友情
- 写真のおしゃべり
- 私のために歩いていない道
- 答えは自分のなかにある
- 四章 おしゃれの謎、粋のしくみ
- ファッションは誰のものだろう
- おしゃべりな糸
- 耳付き名刺の彼女
- 初恋とカーディガン
- 秋のベランダディナー
- デイゴ
- 褐色の手土産
- 木綿往生
- 結婚パーティ
- 世界にひとつの先生の先生
- 名前のない色
- ざらざら、しわしわ、しゃりしゃり
- 日本茶を習いに
- 寒い夜のジンジャーティー
- 宇野千代さんの魔法
- 混ざる
- 琉球ガラス工房にて
- 襲の色目
- 冒険心
- ゆたのたゆたに
- カフェラテ・ホイップ問答
- とける愉しみ
- 今日も、まめまめしく
- 五章 人生の庭
- だいだい色のあの子
- 最後のギフト
- 「グースカ」。四文字の安らぎ
- 手の差し伸べ方が粋な人
- テーブルに残る余韻のグラス
- 無表情な自分を、自分がいちばん知らない
- 餅のないお汁粉
- 仏像を彫る
- 友の数の「足るを知る」
- 母とお茶うけ
- 片尻の夏
- 夏のあと、深呼吸ひとつ
- あとがきにかえて
- この本を読んでくださったあなたへ
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。