終活1年目の教科書／黒田尚子

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●なぜ気になったか

出版時には終活の初歩本と思いスルーしたが、図書館の新着で発見し、アマゾンの紹介レビューを確認。「やりたくなる」終活への手ほどき書、とあったので、やりたくなるとはどんな？、と気になったので読みたくなった

●読了感想

「やりたくなる」を知りたかったが、僕にはそのような気持ちになる内容ではなかった。ただ、余命告知、延命治療、どこで最期を、臓器提供については、妻と共に考えを整理し、希望を早めに子供たちに伝えておくべきと気付かされた

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

(戦国時代の武将で)長生きした人は、共通して「決戦」よりも「自分の生活をどう楽しむか？」ということに後年心を砕いていった
自分の楽しみを見つけて、やりたいことを全部やる、というのも、実は大切な終活の1つ
終活においても、知らない人に自分のことを知ってもらう準備ができているかどうかが重要。それは、何かあった時に、あなたのことがパッとわかれば、見知らぬ誰かに助けを乞うこともできるから
頼れる人に、絶対伝えてほしい4つの希望。①余命告知をしてほしいか、②延命治療をしたいか、③どこで最期を迎えたいか、④臓器提供をしたいか
「葬式不要、戒名不要。我が骨は必ず海に散らせ」2022年2月に89歳で亡くなった石原慎太郎さんの遺言書
(将来考えられる)不測の事態に対しては、できる範囲で「備え」をしたうえで、あとは、楽観的に考えてのんびり人生を愉しむのが一番
地域包括支援センターは誰でも相談できる「よろず相談所」

●目次

はじめに――終活1年目に、ようこそ
- 突然ですが、「いい人生」ってなんだろう?
- 終活こそ、幸せな人生に気づくきつかけ
- どこから読んでも終活になる「この本の使い方」
  　
第1章「やらなければ」ではなく「やりたくなる」終活
- あなたにとっての、よき人生とは?
- 人生に幸せを運ぶ「5つの欲」
- 「やらなければ」ではなく、「やりたくなる終活」
- 終活は、始めた人から幸せになる
- あなたの幸せのピークは終活を始めた「この先」にある
  　
第2章「生きててよかった」を味わいたい
- 「生きている」まずは、その当たり前に感謝する
- 身に着けるものは、「お気に入り」でかためて
- 「思い出」を整理するとポジティブになる
- 思い出の詰まった家の記憶はこうして整理する
- スマホの中の「思い出」は、こう活かす
- 遺影は自分のベストショットを共有して選ぶ
  　
第3章やりたいことを全部やりきりたい
- ここからの人生を楽しみ尽くす方法
- 最優先事項は、限りある時間とお金よりも「健康」
- あなたの気分が上がるものはなんですか?
- 自分のお葬式もイベントの1つとして楽しむ
- 人生後半のお金は「今」使っておいたほうがいいワケ
- 誰と住むのが一番心地よいですか?
- どこでシニアライフを満喫するのか?
- 今の家は、10年後も快適に過ごせるか?
- 住んでみたい場所はありますか?夢で終わらせるのはもったいない
- 今からでもお金を増やすべき?人生後半のおすすめ投資術
  　
第4章「絆」を感じたい
- 「1人で生きる」=「孤独」ではない
- 「はじめまして」の人に、自分のことをどう伝える
- 頼れる人は何人いますか?人間関係は絶たずに「復活」させる
- 人間関係が強く、濃くなる「年賀状じまい」
- 老後こそ「お金ですべて解決できる」わけではない
- 人生後半の人間関係のコツは「ストレスフリー」
- 1人の「時間」と「空間」を楽しんでみる
- 相続は残された人への”メッセージ”
- 「トラブルの芽を摘む」のも大切な終活
- 大切な人にきちんと財産を残したい
  　
第5章人から認められたい
- いくつになっても、ずーっと人からほめられたい
- 「エンディングノート」に書くのは「事実」だけ
- 「お泊りセット」には、お気に入りのものを選ぶ
- 自分の最後は自分で決めていい
- 人生最後のライフイベント、いくらかかる?
- 「墓じまい」を知っていますか?
  　
第6章心配事をなくしたい
- 「安心・安全」な未来のキソを築く
- 「この先10年をこう考える!」シニアのお金事情
- 老後のお金の危機は「3つの波」でやってくる
- 「ざっくり予算」で使えるお金がわかる
- 住んでいる家が老後資金の足しになることも
- 「車がない生活」は現実的でしょうか?
- 困ったことがあれば「よろず相談所」へ
- 子どものこれからを「誰かに託す」という選択
- ペットの「長生きリスク」に備えておく
- 「もしも」の備えには、保険に入るより「筋トレ」をすすめる理由
- 10年後もお金を自分のために使うには
- 気軽に行ける病院や薬局が健康管理を手伝ってくれる
- 結局、人は1人で生きられない。ではどうするか?
  　
おわりに