本かつお
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●なぜ気になったか
半分ほどは作品が気になる既知の作家さんたち。きっと知らない方々の中にも相性のいい作家さんがいるはず。この作家さんたちの身体についてのリレーエッセイ興味が湧く
●読了感想
実は身体ではなく「性をテーマにエッセイを書きませんか?」と編集者が投げかけたエッセイ集だった。今まで読んだことないほど女性の性に踏み込んだ内容もあり、好みではないながらも、知らないことを覗き見るおもしろさがあった
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- (自分の)子どもはとてもかわいい。私はかわいいという感情がこんなに凶暴で巨大なものだとはこれまで知らなかった
- 安易に得られる優越感は、秒速で手をすり抜けていってしまう
- じぶんの正義を押し付けることだけはしないようにしようとあのときから思った
- 私はテレビでトランスジェンダーと思われるタレントを見ていつも思う。はるな愛さんは日常生活で女子トイレに入っているのか、(中略)、大真面目に考えている
- 現代では、女性であるだけで様々な面で気を配ってもらえる。それはもちろんありがたいが、そんな気配りは常に様々な不自由と表裏一体でもある
- 年齢を追うごと、頭で思考した結果には責任が伴うことを痛感する
●目次
- Better late than never 島本理生
- 肉体が観た奇跡 村田沙耶香
- 「妊娠」と過ごしてきた 藤野可織
- 身体に関する宣言 西加奈子
- 汚してみたくて仕方なかった 鈴木涼美
- 胸を突き刺すピンクのクローン 金原ひとみ
- 私は小さくない 千早茜
- てんでばらばら 朝吹真理子
- 両乳房を露出したまま過ごす エリイ
- 敵としての身体 能町みね子
- 愛おしき痛み 李琴峰
- 肉体の尊厳 山下紘加
- ゲームプレーヤー、かく語りき 鳥飼茜
- 私と私の身体のだいたい五十年 柴崎友香
- トイレとハムレット 宇佐見りん
- 捨てる部分がない 藤原麻里菜
- 私の三分の一なる軛 児玉雨子
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。