ナチュラルボーンチキン／金原ひとみ

本かつお

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待ってました！、前作から1年ぶりの、シン・金原ひとみさんの新作。以前の暗めのイメージがまだ完全払拭できていないので、「なんか笑いもあるエンタメ作品？」と思ってしまうことに違和感。本作も面白そう！

期待を裏切らないおもしろさ！単に笑えるとかでなく、深く考えさせられる仕込みを自分の感性で味わえたおもしろさ。過去作が生み出されたからこそこの著作も生まれたことが感じられ、シン・金原ひとみワールドを堪能！

常識、普通、定説、っちゅーのは自分が試してみるまでは人様の普通でしかないちゅうこと
離婚してから好きな人ができたこともなかったし、付き合いたいと思う人もいませんでした。誰一人、です。自分の心に杭を打つ人は皆無でした
弱者の気持ちを鑑みる必要に駆られたことのない人ほど、おじさん化しやすいんだと思います。(中略)、おじさんとはつまり、(中略)、自分とは価値観がかけ離れすぎている人、何を大切に思うかが全く違う人
好きと執着は切り離せないけど、完全連動ではない
そのうち、老害という言葉も差別語になるんでしょうか