本かつお
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●なぜ気になったか
津村記久子さん、何冊か読んだけど気になる作家さんに格上げされたのは『水車小屋のネネ』を読んでから。キーワードは「うそ請負人」、いったいどんな話が津村ワールドとして展開されているのか読みたくなった
●読了感想
半分くらいまで「なんか盛り上がりがないなぁ」と感じたが、後半にそれが津村作品のよさと気付かされた。時間的にせいていた前半は静かな盛り上がりに気づくことができなかった。津村作品を堪能するには時間と心の余裕が必要
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- どれだけみんなが貧乏になっても、そういう高級感による慰めを好んで存在する人はそれなりにいる
- 「考え直さなければいけない」と思ってしまうような縁について考えることはものすごく疲れる
- 寒いのは気が滅入るが、「ずっと寒い」は「寒くなっていく」よりほんの少しだけましだ
●目次
- 第三の悪癖
- 誕生日の一日
- レスピロ
- うそコンシェルジュ
- 続うそコンシェルジュ–うその需要と供給の苦悩篇
- 通り過ぎる場所に座って
- 我が社の心霊写真
- 食事の文脈
- 買い増しの顛末
- 二千回飲みに行ったあとに
- 居残りの彼女
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。