2025.01.17 2025.01.21 気になった本 はじめての日本国債/服部孝洋 本かつお 記事内に商品プロモーションを含みます ●なぜ気になったか 言葉上では「国の借金」と理解したつもりになっている「国債」。その仕組みを理解しているかと自問すると「ごめんなさい、実はわからない」と答えざるをえない。ひとまず本書に目を通せば知識向上は確実だろう、読みたい ●読了感想 未読 アマゾンレビュー ●心に響いたフレーズ 未読 ●目次 はじめに 第1章 国債がわかれば金融の仕組みがわかる 1.1 債券とはなにか 1.2 債券の価格はどのようにして決まるか 中古市場(流通市場)と債券の価格 適切な価格形成のためには流動性のある市場が必要 債券は国や大企業が発行 1.3 債券と株式の違いはなにか 違いはリスクの取り扱い 債券はリターンが低いがリスクも小さい 1.4 国債市場の全体像 証券会社は「マーケット・メイカー」 国債市場は右肩上がりのビジネス 1.5日本政府から見た国債市場 1.6国債市場の投資家は誰か 日本国債市場はプロの投資家による市場 日銀のプレゼンスの高まり 「国債村」と呼ばれる日本国債市場 第2章 国債(債券)に関する基本 2.1 金利についての考え方 年限によって金利が異なる 国賃のキャッシュ・フロー 金利が上がると価格が下がるのはなぜか 新聞などで目にする「金利」は中古市場で決まる 2.2 国情の年限 イールドカーブ : 年限と金利の関係 2.3 国債のリスク デュレーション :長い年限の積券は金利リスクが高い 長い年限の国債には大きな価格変動がある 「金利」はあくまで最後まで持ち切ったときのリターン 2.4 イールドカーブの読み取り方 10年間の運用: 1年のロールか10年債か 一物一価の法則と裁定取引 長期金利の成り立ち リスク・プレミアムの存在 投資家の需要や国債の供給の影響 2.5 社債や地方債などの評価 2.6 インフレを加味した実質金利の重要性 補論:金利リスクと年限の関係 なぜ長い年限の債券は価格の変動が大きいのか: 携帯電話の事例をもとに 携帯電話の契約期間が10年から20年にのびた場合はどうか 費用が逆に値上げされた場合はどうか なぜ長い年限の債券は価格の変動が大きいのか: 国債の事例 マーケットでの評価(時価評価) 第3章 証券会社と国債市場の重要な関係 3.1 証券会社の役割 証券会社における債券ビジネスとは 国債のトレーダーの仕事 3.2 国賃の仕入れ 財務省による国債の入札(オークション) 証券会社は国債の営業を担う 国情のオークションはとにかく金額が大きい! 「セールス」や「リサーチ」の役割 3.3 リスク管理 リスクヘッジの方法 3.4 国債のマーケット・メイク ショート(空売り)とはなにか ビッド・アスク・スプレッド 第4章 日銀の役割と公開市場操作(オペレーション) 4.1 日本銀行の役割 金融政策決定会合(MPM)とはなにか どのように日銀の政策変更を判断するか 政策委員会 日銀が有するリサーチ機能 4.2 市場参加者から見た日銀決定会合 市場参加者はどのように日銀の政策を予測するか 4.3 日銀の組織と金融市場局 4,4 オペレーションはどのように行われるか 国債の購入はどのように実施されるか 日銀によるオペレーション : オークションの実施 第5章 国債からわかる日本の金融政策史: 量的・質的金融緩和から量的縮小へ 5.1 日銀当座預金とマネタリーベース マネタリーベースとはマネー(貨幣)の狭義の定義 バランスシート(貸借対照表)とは 買いオペ時の日銀と民間銀行のバランスシート 5.2 イールドカーブ・コントロール(YCC)とはなにか YCCからの出口戦略:10年金利レンジの拡大 日銀による政策変更と国債の保有残高 為替と日銀の関係 第6章 銀行や生命保険会社と国情投資の関係 6.1 なぜ銀行は国を買うのか 満期変換機能とはなにか 貸し出しに対して国債の運用が優位な点 銀行ビジネスの脆弱性 ALM(アセット・ライアビリティ・マネジメント) 6.2 バーゼル規制とはなにか 銀行を破綻させないための資金調達 自己資本比率規制における国債の取り扱い 金利リスク規制 国債を最後まで持てば損をしないのか 6.3 生命保険会社のリスク管理 保険ビジネスとは 保険とは統計を用いたビジネス 資産と負債の年限(デュレーション)がずれていると、どういうリスクが生まれるか 生命保険会社に対する規制の強化 第7章 日本国債はどのように発行されているか 7.1 日本国債制度の難しさ 7.2 財務省から見た国債発行プロセス 官僚の事務年度は6~7月から始まる 予算案と並行して税制改正・財政投融資の概算要求も進む 7.3 財務省理財局の体制 マーケットのニーズを考慮した国債発行の重要性 新しい商品は定着しにくい 7.4 財務省はどのようにして国債の発行年限を決めているか 住宅ローンにおいて変動金利と固定金利のどちらを選ぶか 前年度をベースに投資家の需要を考慮して、発行する国債の年限を決める なぜ年限を長期化し続けてきたか 7.5 60年償還ルールと借換債 60年償還ルールのルーツ 60年償還ルールの仕組み 60年償還ルールは機能しているか 60年償還ルール撤廃は財源確保になりえるか 国債整理基金特別会計 7.6 GX経済移行債 第8章 デリバティブを正しく理解する 8.1 先物市場と国債市場 デリバティブとはなにか 1日数兆円の売買がなされる国債先物市場 先物は日本で誕生したデリバティブ 先物は予約という形を取ることで流動性を高める仕組み 取引所取引と店頭取引: 上場とは 先物によりショートが容易になる 取引所で取引するために標準化 取引の安全性確保のための証拠金 国情先物≒7年国債 限月交代と先物のロール 高いレバレッジは危険か 8.2 金利スワップ 金利スワップは固定金利と変動金利の交換 金利スワップは国債とほぼ同じ 国債の投資も資金調達も含めれば、固定金利と変動金利の交換 スワップ・レートから織り込む利上げ確率: BOJスワップ 第9章 短期金融市場と日銀の金融政策 9.1 短期金利および短期金融市場 短期金融市場とはなにか レポ取引は担保付きの短期取引 短資会社の役割 9.2 価金利下における短期金融市場 短期金融市場の流動性と付利 「補完当座預金制度」の導入 日銀が誘導する短期金利(TONA)と付利制度の関係 9.3 量的引き締め(QT)とは 日銀が国債を大量に保有したまま利上げをする方法 国情購入の減額と量的引き締め(OT) 9.4 短期国債と外国人投資家 国庫短期証券(Tビル)と割引債 短期国債の大部分は外国人投資家が保有 おわりに 個人に向けた国賃:個人向け国債 資産運用について 国債・債券についてより発展的な内容を知りたい読者に はじめての日本国債/服部孝洋 created by Rinker Kindle Amazon 楽天市場 Yahooショッピング #服部孝洋 プロフィール 本かつおXFacebookInstagramLINEContact「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。