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はじめての日本国債/服部孝洋

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●なぜ気になったか

言葉上では「国の借金」と理解したつもりになっている「国債」。その仕組みを理解しているかと自問すると「ごめんなさい、実はわからない」と答えざるをえない。ひとまず本書に目を通せば知識向上は確実だろう、読みたい

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●目次

  • はじめに
     
  • 第1章 国債がわかれば金融の仕組みがわかる
    • 1.1 債券とはなにか
    • 1.2 債券の価格はどのようにして決まるか
      • 中古市場(流通市場)と債券の価格
      • 適切な価格形成のためには流動性のある市場が必要
      • 債券は国や大企業が発行
    • 1.3 債券と株式の違いはなにか
      • 違いはリスクの取り扱い
      • 債券はリターンが低いがリスクも小さい
    • 1.4 国債市場の全体像
      • 証券会社は「マーケット・メイカー」
      • 国債市場は右肩上がりのビジネス
    • 1.5日本政府から見た国債市場
    • 1.6国債市場の投資家は誰か
      • 日本国債市場はプロの投資家による市場
      • 日銀のプレゼンスの高まり
      • 「国債村」と呼ばれる日本国債市場
         
  • 第2章 国債(債券)に関する基本
    • 2.1 金利についての考え方
      • 年限によって金利が異なる
      • 国賃のキャッシュ・フロー
      • 金利が上がると価格が下がるのはなぜか
      • 新聞などで目にする「金利」は中古市場で決まる
    • 2.2 国情の年限
      • イールドカーブ : 年限と金利の関係
    • 2.3 国債のリスク
      • デュレーション :長い年限の積券は金利リスクが高い
      • 長い年限の国債には大きな価格変動がある
      • 「金利」はあくまで最後まで持ち切ったときのリターン
    • 2.4 イールドカーブの読み取り方
      • 10年間の運用: 1年のロールか10年債か
      • 一物一価の法則と裁定取引
      • 長期金利の成り立ち
      • リスク・プレミアムの存在
      • 投資家の需要や国債の供給の影響
    • 2.5 社債や地方債などの評価
    • 2.6 インフレを加味した実質金利の重要性
      • 補論:金利リスクと年限の関係
      • なぜ長い年限の債券は価格の変動が大きいのか: 携帯電話の事例をもとに
      • 携帯電話の契約期間が10年から20年にのびた場合はどうか
      • 費用が逆に値上げされた場合はどうか
      • なぜ長い年限の債券は価格の変動が大きいのか: 国債の事例
      • マーケットでの評価(時価評価)
         
  • 第3章 証券会社と国債市場の重要な関係
    • 3.1 証券会社の役割
      • 証券会社における債券ビジネスとは
      • 国債のトレーダーの仕事
    • 3.2 国賃の仕入れ
      • 財務省による国債の入札(オークション)
      • 証券会社は国債の営業を担う
      • 国情のオークションはとにかく金額が大きい!
      • 「セールス」や「リサーチ」の役割
    • 3.3 リスク管理
      • リスクヘッジの方法
    • 3.4 国債のマーケット・メイク
      • ショート(空売り)とはなにか
      • ビッド・アスク・スプレッド
         
  • 第4章 日銀の役割と公開市場操作(オペレーション)
    • 4.1 日本銀行の役割
      • 金融政策決定会合(MPM)とはなにか
      • どのように日銀の政策変更を判断するか
      • 政策委員会
      • 日銀が有するリサーチ機能
    • 4.2 市場参加者から見た日銀決定会合
      • 市場参加者はどのように日銀の政策を予測するか
    • 4.3 日銀の組織と金融市場局
    • 4,4 オペレーションはどのように行われるか
      • 国債の購入はどのように実施されるか
      • 日銀によるオペレーション : オークションの実施
         
  • 第5章 国債からわかる日本の金融政策史: 量的・質的金融緩和から量的縮小へ
    • 5.1 日銀当座預金とマネタリーベース
      • マネタリーベースとはマネー(貨幣)の狭義の定義
      • バランスシート(貸借対照表)とは
      • 買いオペ時の日銀と民間銀行のバランスシート
    • 5.2 イールドカーブ・コントロール(YCC)とはなにか
      • YCCからの出口戦略:10年金利レンジの拡大
      • 日銀による政策変更と国債の保有残高
      • 為替と日銀の関係
         
  • 第6章 銀行や生命保険会社と国情投資の関係
    • 6.1 なぜ銀行は国を買うのか
      • 満期変換機能とはなにか
      • 貸し出しに対して国債の運用が優位な点
      • 銀行ビジネスの脆弱性
      • ALM(アセット・ライアビリティ・マネジメント)
    • 6.2 バーゼル規制とはなにか
      • 銀行を破綻させないための資金調達
      • 自己資本比率規制における国債の取り扱い
      • 金利リスク規制
      • 国債を最後まで持てば損をしないのか
    • 6.3 生命保険会社のリスク管理
      • 保険ビジネスとは
      • 保険とは統計を用いたビジネス
      • 資産と負債の年限(デュレーション)がずれていると、どういうリスクが生まれるか
      • 生命保険会社に対する規制の強化
         
  • 第7章 日本国債はどのように発行されているか
    • 7.1 日本国債制度の難しさ
    • 7.2 財務省から見た国債発行プロセス
      • 官僚の事務年度は6~7月から始まる
      • 予算案と並行して税制改正・財政投融資の概算要求も進む
    • 7.3 財務省理財局の体制
      • マーケットのニーズを考慮した国債発行の重要性
      • 新しい商品は定着しにくい
    • 7.4 財務省はどのようにして国債の発行年限を決めているか
      • 住宅ローンにおいて変動金利と固定金利のどちらを選ぶか
      • 前年度をベースに投資家の需要を考慮して、発行する国債の年限を決める
      • なぜ年限を長期化し続けてきたか
    • 7.5 60年償還ルールと借換債
      • 60年償還ルールのルーツ
      • 60年償還ルールの仕組み
      • 60年償還ルールは機能しているか
      • 60年償還ルール撤廃は財源確保になりえるか
      • 国債整理基金特別会計
    • 7.6 GX経済移行債
       
  • 第8章 デリバティブを正しく理解する
    • 8.1 先物市場と国債市場
      • デリバティブとはなにか
      • 1日数兆円の売買がなされる国債先物市場
      • 先物は日本で誕生したデリバティブ
      • 先物は予約という形を取ることで流動性を高める仕組み
      • 取引所取引と店頭取引: 上場とは
      • 先物によりショートが容易になる
      • 取引所で取引するために標準化
      • 取引の安全性確保のための証拠金
      • 国情先物≒7年国債
      • 限月交代と先物のロール
      • 高いレバレッジは危険か
    • 8.2 金利スワップ
      • 金利スワップは固定金利と変動金利の交換
      • 金利スワップは国債とほぼ同じ
      • 国債の投資も資金調達も含めれば、固定金利と変動金利の交換
      • スワップ・レートから織り込む利上げ確率: BOJスワップ
         
  • 第9章 短期金融市場と日銀の金融政策
    • 9.1 短期金利および短期金融市場
      • 短期金融市場とはなにか
      • レポ取引は担保付きの短期取引
      • 短資会社の役割
    • 9.2 価金利下における短期金融市場
      • 短期金融市場の流動性と付利
      • 「補完当座預金制度」の導入
      • 日銀が誘導する短期金利(TONA)と付利制度の関係
    • 9.3 量的引き締め(QT)とは
      • 日銀が国債を大量に保有したまま利上げをする方法
      • 国情購入の減額と量的引き締め(OT)
    • 9.4 短期国債と外国人投資家
      • 国庫短期証券(Tビル)と割引債
      • 短期国債の大部分は外国人投資家が保有
         
  • おわりに
    • 個人に向けた国賃:個人向け国債
    • 資産運用について
    • 国債・債券についてより発展的な内容を知りたい読者に

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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