本かつお
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●なぜ気になったか
本屋大賞『同志少女よ、敵を撃て』で知った作家さん。大賞なのに面白さが感じられず、僕の感性は多くの人たちと異なるところがあるんだな、と思わされた。本作は直木賞候補、楽しめるだろうかという若干の不安はありつつも、まずは読んでみる
●読了感想
読みたい本がたまっている身としては、長すぎる小説はよっぽど引き込まれ続ける作品でないと、集中力が途切れてしまう傾向がある。舞台が現代なのでなんとか読み続けることができたが、2/3程度の長さだったらより楽しめたはず
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 笑った顔が、とてつもなくかわいく見えたので、あ、今廊下が明るく見えたのはこの人が現れたからなのだ、と思い至った
- 善良さってのは、最大の資産じゃないかな
- いろいろなものと交換できるお金は、突き詰めて考えれば数値化された可能性です。確かに少なくては問題ですが、可能性をため込み、ただ留保し続ける人生に意味はありません
- 「ベストセラーの書き方がわかったよ!」(中略)、「生老病死だ!(中略)、そこに目をつけると売れるんだ。生きることに前向きな本、アンチエイジング、病気克服の本と、長生きの本だ
- 世の中に負ける人は大抵、「けしからんの罠」に落ちている。世の中に負の感情を持っても決して解決しない。怒りに目を釣り上げて(中略)、「けしからん!」と言っていても、何も始まらない
●目次
- プロローグ
- 一章 マネー、ライフ、ゲーム
- 二章 取り柄は善良さ
- 三章 僕らの夢は
- 四章 狩り場の七面鳥
- 五章 後藤晴斗の野望
- 六章 闇から光へ
- エピローグ
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。