本かつお
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●なぜ気になったか
「あれっ、なんか作風変わったなぁ」と思った『腹を空かせた勇者ども』以降、新作が楽しみでしょうがない。本作は現代社会の問題点に切り込んでいるようで、どう思考を揺らされるか楽しみ。 『情熱大陸』に出演されたことで作品も生まれそうでそれも期待
●読了感想
変化した作風で、金原さんの本質に戻って書かれた作品と感じた。とても深くいろいろ感じさせられる。逆なんだが、それぞれの主人公が金原さんに憑依して語っているようなリアリティさがあり、人の二面性を一人の人間がこれほどまでに表現できることにも驚く
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 現代日本の抱える病は無自覚な愚かさが招いてきたとも言えるから、十年くらい前までは許容されてたかもしれないけど、これからは淘汰されていくだろうね
- 昔は「休みの日は家でネトフリ観てます」と言うとちょっと意識高い系の印象を持ったが、今は同じこと言う奴がただの趣味のない陰キャに見える
- 結局人間なんて一人がデフォなんだよ。人生の中の限られた一時を、人と深く付き合ったり、一緒に生活するだけ
- あの時は「あれが普通だった」んだよ。常識と言ってもいいかもしれないね。そして今は常識が変わっただけ。そして、今の常識だって、あと数十年すればきっと「間違ってた」と言われるようになる
- 正しさって、時々人を苦しめる
- それはとてつもなく生きづらそうで、だから私はそんなふうに人に期待をしないくらいがちょうどいいスタンスだと思ってる
- 「それすると何が得なの?」は現代の病だと思う
- 多様性の時代とか言いますけど、色々見えるようになった今、結局超えられない壁が高くそびえたってるのがわかって、これは乗り越えられないねって、皆が諦めるフェーズに入ったんじゃないかな
- 偉そうな人、暴力をふるう人、弱者を搾取する人、人を貶めたり欺いたりする人、デリカシーのない人、そういう人のいない世界に生きたい
●目次
- 1 木戸悠介
- 2 長岡友梨奈
- 3 五松武夫
- 4 橋山美津
- 5 横山一哉
- 6 安住伽耶
- 7 越山恵斗
- 8 安住伽耶
- 9 横山一哉
- 10 橋山美津
- 11 五松武夫
- 12 長岡友梨奈
- 13 木戸悠介
- 14 リコ
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。