本かつお
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●なぜ気になったか
図書館の新着で表紙イラストの女の子の雰囲気に惹かれ、概要をみて第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作と知った。内容に興味がわいたし、受賞作であればなんらかの魅力があるのは間違いないので、僕との相性がいいのか確かめたい
●読了感想
これはまったくのフィクション? こんなに生々しく現実味ある話なら筆者の実体験がもとになっているはず、と下世話な推測がわいた。数々の「勝手に自分の価値観で判断し『てんじゃねぇよ』」という実体験から生まれたのでは、と思わされ楽しめた
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- (母親の)排泄介助をしていると言ったら佐藤先生におおげさなくらい同情された。心配でも労りでもなく同情
- (父親が)、「なんでそがんがんばいよると?」(中略)、「介護も家事も、お母さん探しに行くとも、誰も頼んでないやろ」(と言った)(中略)、全身からイキんでいたエネルギーみたいなものが抜けていくのを感じた
- ヤングケアラーを、介護で疲弊するかわいそうな若者ではなく、介護によって技術を得た強い若者として転換する。ぼくはいい企画だと思いますよ。・・・ま、今のテレビでは無理だけど
●目次
- 救われてんじゃねえよ
- 泣いてんじゃねえよ
- 縋ってんじゃねえよ
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。