本かつお
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●なぜ気になったか
『好きな食べ物がみつからない』『おくれ毛で風を切れ』を読んだが、ともに平均より1段上の評価で楽しめたので、作品は無条件に読むことにしている。『富士日記』の存在は知らなかったが、どんな内容であれ古賀及子ワールドが楽しめると期待
●読了感想
心に響く言葉があるわけでもなく、『富士日記』に対し思ったことが書かれているだけだが、クスッと笑える部分も多く楽しめた。加えて『富士日記』は僕が小学生の頃の日記、「そうそう、こうゆう時代だったよなぁ」と楽しめた
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 同居の人がふいにいない全身のよろめき、(中略)、大人だし大丈夫なのにと思ったりもするのだけど、でも、やっぱりしみじみしゅんとなる
- 原爆を投下することは、投下する側にとっては物語だ。けれど落とされた側にとっては現実
- 日々には、とりたてて誰かに言うこともなく、自分だけで個人的に味わう好きな人時ひとときがあるものだ
●目次
- はじめに
- おかわりは急に嫌
- なま身の善意
- どちらも食べたいんですが
- 昭和がめちゃくちゃ
- 誰かの家はあいまい
- 桃のおばさん
- 食い逃げを見る
- おもしろいほど喜ばれない
- 車のなかで食べなさい
- 普通のところだ
- 人が死んだのか
- トンネルを走るお風呂
- まずいたべもの
- 「わざわざ」以前の瓶ビール
- 重いふかしパン
- いかにもマニュアルのなさそうな
- コンビーフは今もある
- 蜂に印をつけられるか
- 食べ物に追われたい
- 情緒よりパワーのおみやげ
- 同居の人が不在であること
- 家具こそ雑に買う
- 自分ちじゃない家に帰って浴衣で寝る
- またたく間に食べる
- 生きたり死んだりする鳥
- これくらい本気で『水戸黄門』が観たい
- 声に出してさびしい
- ふたりとひとりの奔放と気まま
- 運動の生息
- 映画は大胆に観る
- シャトルバスのヒッチハイク
- 三つずつ二膳の餅
- 涙が出て、それから笑う
- 反転を感慨するためだけの訪問
- 本当に現実とごっちゃになるときの夢の形
- 宿題をやらない人たち
- 誰もいない家
- 尻とへそ
- たくあんを食べたあとに飲む水は甘いか
- 正式な自分のごはん、非正式なごはん
- 下着かもしれない危機
- 男がいて嬉しい
- 新しくてわからない世の中
- するときが好きだ
- 食べ物の不安
- きっともっとゆっくり死んだだろう
- 遠くのあなたの装いを
- あとがき
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。