本かつお
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●なぜ気になったか
若い頃はそれなり消費行動をし幸せを感じたが、根本的に消費で大きな幸福感を得るタイプではないので、歳を取るにつれ必要なことにしかしなくなっている。今の僕にとって幸福を感じる消費がはたしてあるのかを、本書を読んで考えたい
●読了感想
自分にとって幸福になれる消費とは?、を考えたくて読んだが、期待した内容とはちょっと違い、消費に関するいろいろな視点からの社会分析だった。わかってはいたが、僕は、世間の多数派が求める消費では幸福感は得られない少数派と再認識させられた
アマゾンレビューなし
●心に響いたフレーズ
- 「見せる消費」には「自己呈示」(見せびらかしの消費を含む)、「交流」、「情報提供」の三つの役割、三つの意味が含まれている
- ミニマリズムの「ミニマル」の基準は、一般的な質素な生活、消費に関心を持たない生活ではなく、自分にとって価値があり、心地よさや幸福の実感をもたらすかどうかという、主観的なものになっている
- ミニマリストは、ただ他人の目線だけを気にした「欲しい」モノでなく、自分が本当に「必要」なモノがわかっている人。大事なものが何かわかっていて、それ以外を「減らす」人のこと
- ミニマリズムの考え方(として)、モノを減らす基準は、自分の生活が物的なもの、精神的なものを含めて、快適で満足できるものかどうかという主観的な基準
- 今の消費者会は、ただただ幸福な社会ではなく、裏手(バックヤード)に爆弾を抱えた、それが言い過ぎなら不幸の種が蒔かれ、不安を抱えた社会なのである
- これからの消費は、文化的消費(他者からの尊敬や社会的地位を得るために、自らの財力を誇示する消費行動)と社会的消費(人、社会、環境、地域に配慮した消費行動)を、同時に充実させるべきだというのが、消費ビジョンについての結論
●目次
- はじめに
- 第1部 ICTが変える社会と若者
- 第1章 遠くから見たZ世代論
- 第2章 消費を見せるということ――インスタグラムは何を変えるのか
- 第3章 あふれる情報と消える消費
- 【コラム1】スマホは小さな怪物である
- 第2部 変容する二一世紀の消費文化
- 第4章 真正オタクが作る消費文化
- 【コラム2】「推し」の決め方、選び方
- 第5章 コト消費はややこしい
- 第6章 ノスタルジーでもレトロでもなく――古いもの消費のとらえ方
- 第7章 ミニマリストは消費が嫌いなのか
- 第8章 小さく光る消費文化――多様性と質的豊かさ
- 【コラム3】カフェは社会を映す鏡である
- 第9章 消費文化のグローバル化――その後どうなったのか
- 第3部 豊かで持続可能な消費社会へ向けて
- 第10章 激動と沈静の消費社会――私たちは今どこにいるのか
- 【コラム4】エシカルの風、SDGsの波
- 第11章 消費の豊かさと地球温暖化――どう折り合いをつけるのか
- 第12章 二一世紀の消費ビジョン――第三の消費文化とは
- 【コラム5】コロナ禍の犠牲になった消費とは
- あとがき
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。