本かつお
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●なぜ気になったか
『救われてんじゃねえよ』で、シリアスな社会問題への表面的で薄っぺらな反応を嘲笑うような感性に魅力を感じ、この先の著作が楽しみになった上村さんの新作。ヤングケアラーの次は、宗教二世ならぬ活動家二世の主人公、どんな人生を歩んでるのだろう
●読了感想
実体験と大学卒業制作がベースになった作品。宗教二世ほど認知されてない活動家二世の生きづらさが伝わってきて楽しめた。卒業制作時から変化ないタイトルは、「外側は熱すぎて触れないけど中はほくほくで甘いおいも」が感じられる内容にぴったり!
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- 「宗教二世と活動家二世、どっちが困難だと思いますか」(中略)、「宗教は教団への多額の献金などで異常性の証明ができるが、活動化は正義として社会に見られることが多いから理解されづらい
- ハラスメントハラスメント。(中略)、なんでもハラスメントだって言われてしまうハラスメント
- 「だいじょうぶか」と、サワコさんが微笑んで、わたしはうなずいた。ひらがなの音でだいじょうぶって言ってくれる大人は信用できる
●目次
- 第1話 千秋と選挙
- 第2話 佐和子とうそつき
- 第3話 和樹とファインダー
- 第4話 康太郎と雨
- 第5話 健二とインターネット
- 第6話 千秋と投票日
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。