読了

上司 豊田章男/藤井英樹

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●なぜ気になったか

豊田章男さん、とても印象的だったことが二つある。リコール問題で米国での公聴会に出席した時の真摯な姿と、「これからは電気自動車一辺倒」という風潮に異を唱えた発言。時間が経ち、ともに正解だったことがわかる。その時のことを詳しく知りたい

●読了感想

544ページ、その分厚さに驚いた。流し読みになるかと思いきや、広報畑を渡り歩いた筆者だからなのか、とても読みやすく、引き込まれて一気読み。13年8か月の間に、豊田章男さんがどう考え、どう苦悩し、どう行動したのか、詳しく知ることができ楽しめた

アマゾンレビュー

●心に響いたフレーズ

  • 意識が変われば、行動が変わる。逆に言うと、行動が変わらないうちは、意識も変わってないということ
  • メディアや政治家から「カーボンニュートラルの最適解は電気自動車だ」という流れをつくられても、「決めるのはお客様」という信念を決してぶれさせなかった
  • 未来は予見するものではなく、行動によって作っていくもの
  • (アメリカでの公聴会の準備をしている)夜、夢の中で詰問されているシーンが出てくる。その時、不思議といい回答をしているんだよね。すぐに起きて、夢の中でした回答を思い出しながら、いつものノートにメモする。それが僕の準備だった
  • (アメリカでの公聴会の後)、「編集されない生放送に出て、自分の言葉でメッセージを伝えないと、お客様や従業員などのステークホルダーに真意が伝わらない」(とラリーキングライブでTV番組に初めて出演した)
  • 公聴会での私の証言を支えてくれたのは、トヨタの現場の仲間たちでした。彼ら彼女らは、昼夜を問わず走行式を繰り返し、何が事実なのかを徹底的に追求してくれました
  • 公聴会、激励集会、「ラリー・キング・ライブ」出演を契機に、米国の世論が大きく変わった。トヨタのトップである豊田さんの「誠実さ」が多くの人に伝わったからだと思う
  • どの国でも、自分の顔を見せて、自分の言葉で話すことに豊田さんはこだわった。トップの顔が見え、その誠実さが伝わるとともに、トヨタバッシングは収まっていった
  • 会社を守るためには、普段からトップが顔を見せて、自分の言葉で、自分の想いを伝えることが大切だと思う。これは、僕自身のリコール問題からの学びなんだ
  • 米国公聴会で、「すべての車には、私の名前が付いている」という言葉。(中略)、(言いたくなかったそうだが)「何を言うかよりも誰が言うかが大切な時がある。創業家には創業家の役割がある。」と述べている
  • トヨタは、良くも悪くも(各部門の)「機能分業」で成長してきた会社だ。(中略)、「自分の機能が一番大事」。豊田さんが感じる「孤独」の根底には、この行き過ぎた機能分業があるような気がする
  • 「もっといいクルマをつくろう」に代表されるように、豊田さんの言葉は「想像力」を働かせることで初めて理解が深まる
  • 社長室というと、一般的には、最終決済、いわゆる『お墨付き』をもらう場所かもしれません。(中略)、私は、社長室を『同志が集い、相談をする場所』にしたいと思っております
  • 豊田さんは秋葉原のAKB劇場にも足を運んでいた。世間が面白いという「AKB」も「現地現物」で確認しに行く
  • 各国政府やメディアが電気自動車だけが(カーボンニュートラル)の選択肢であるかのような動きを見せても、豊田さんは「敵は炭素。内燃期間ではない。選ぶのはお客様。その選択肢を狭めないでほしい」と言い続けた
  • 「平凡をやり続ければ非凡になる」
  • 豊田さんは「過去と未来から『ありがとう』と言われたい」と表現することもある。(中略)、「過去・現在・未来」という表現を使うことで短期志向に陥ることを戒めているのだと思う
  • (豊田さんの)「台数と収益はあくまで結果であり、我々のやるべきことはもっといいクルマをつくること。この順番を逆にしてはいけない」という考え方が社内に浸透した結果、誰も「過去最高」という言葉を口にしなくなった
  • トヨタ生産方式(TPS)では「異常があれば、すぐに生産ラインを止める」ことになっている。(中略)、普通に考えれば「止める事は」(中略)、しかし、トヨタでは「止めないことが悪だ」という考え方
  • ゼロ打数ゼロ安打が評価されるのではなく、バッターボックスに立った人が評価される会社にしたい
  • 豊田さんのメッセージの根底には、いつも「日本」への想いがある
  • 「まずやってみる。そうすれば、何か新しい景色が見えてくる。そこからまた、新しいやり方を考える」(中略)、豊田さんの行動規範
  • 労使協議でもそうだが、豊田さんは、従業員に対して嘘をつかなかった。「こう言っておいた方がいい」という従業員への配慮は絶対に受け入れなかった。自分の本当の気持ちを言葉にすることにこだわった
  • 私を含めたトヨタの人は極力、波風を立てないように振る舞う。噛み合わないなら噛み合わせようとする。豊田さんは、それをしない人だった。(中略)、私は豊田さんから「噛み合わせない」ことの大切さを学んだ
  • 格好悪くてもいい。ありのままをさらけ出す。トヨタは絶対に嘘をついたり、ごまかしたりしない。言い訳もしない。そして、誰のせいにもしない。これが公聴会で私が全世界の人々に伝えたこと
  • これからのトヨタに線引きがあるとすれば、それは、(学歴、職種、職位などではなく)、「成長しようと努力する人」と「努力しない人」、「仲間のために働く人」と「自分のために働く人」
  • これまで、この年頭挨拶というのは、昇格者や各部の部長など、人事から指名された方々が中心でした。今回は違います。(公募して「豊田さんの話を聞きたい」という希望者に集まってもらった)
  • 「伝わる」というのは「言動が変わる」ということ
  • 事技職の皆さんが私と話をするときの主語は、ほとんどが「I」。(中略)、質問や態度から私に伝わってくるものは、目の前の相手に対する「無関心」、トップの取り組みに対する「無関心」、世の中に対する「無関心」
  • 今のトヨタに根付いてしまっている「もっと偉くなりたい」という意識を「もっと成長したい」という意識に変えていきたい
  • 国内生産体制は、(中略)、「日本にはモノづくりが必要であり、グローバル生産を牽引するために競争力を磨く現場が必要だ」という信念のもと、まさに「石にかじりついて」守り抜いてきたもの
  • 「V字回復」、(中略)、雇用を犠牲にして、国内でのモノづくりを犠牲にして、いろいろなことを「やめること」によって、個社の業績を回復させる。それが批判されるのでなく、むしろ評価、(中略)、「それは違う」
  • (2021年3月期の業績見通しを)、「明るいニュース」ではなく「暗いニュース」として伝えた(メディアに豊田」さんは)失望した。これ以降、(社長就任後)、何があっても続けてきた記者との朝まわりの場もなくなった
  • 最近のメディアを見ておりますと「何がニュースかは自分たちが決める」という放漫さを感じずにはいられません
  • 豊田さんは、(中間決算発表後)、来場されたステークホルダーの方々との懇談に臨んだ。「メディアを通じて」の限界を感じた豊田さんは、ステークホルダーの方々に直接、想いを伝えるやり方を選択した
  • カーボンニュートラルは「つくる」「運ぶ」「使う」「廃棄する」というすべてのプロセスでのCO2削減を実現しなければなりません。(「選択肢は電気自動車以外にはない」は偏った論調)
  • これまでは「ゴールはカーボンニュートラル。山の登り方はいろいろある」と言ってきたが、2021年4回目の自工会会長会見からは、「敵は炭素。内燃機関ではない」という、より直接的な表現をするようになってきた
  • 豊田さんが「敵は炭素。内燃機関ではない」「カーボンニュートラルは雇用問題でもある」とより直接的な表現で訴えたのは、それだけ「電気自動車以外は認めない」という風潮が強くなってきたから
  • 「電気自動車一辺倒」の論調は2023年以降、下火になっていく。米国を中心に、電気自動車の販売不振が顕著になってきたからだ。「決めるのはお客様」
  • 皆さん。壁にぶつかり、くじけそうになった時は、一度、会社の外に目を向けてみてください。トヨタという「大きな会社の小さな社会」から抜け出してみると、そこには、「一人の人間」としての自分がいるはずです
  • 私自身、振り返ると、当時は「試練」や「まわり道」だと思っていたことが、すべて、自分の成長の糧になっていたと思います。そう思えるのは10年後、20年後かもしれません
  • 社長就任後、(中略)、「トヨタのすべて」を背負って戦ってきた。(中略)、トヨタを背負うということは「日本」を背負うことでもあった
  • (豊田さんは)、「電気自動車反対派」のレッテルを貼られ、バッシングを受けても、前に出続けた。それは内燃機関に人生を捧げてきた人たちの雇用と誇りを守るための戦いでもあった
  • 本当に支えてくれている人たちは得てして寡黙な存在、(中略)、寡黙な存在であっても、闘っている人には必ずついてくる人が現れる
  • 佐藤新社長を軸とする新チームのミッションは、トヨタをモビリティー・カンパニーにフルモデルチェンジすること。(中略)、その根底にあるのは「すべての人に、移動の自由を」という願い
  • (社長就任の) 14年間は、豊田さんにとって、決して「成功物語」ではなかった。むしろ、トヨタらしさを取り戻す、トヨタを変革するために「もがき、あがき続けた」期間だった
  • 豊田さんは「ゴール」を持たない人だった。「今日よりも明日を良くする」というTPSを経営哲学とする豊田さんにとっては、すべてが「スタート」だった
  • 豊田さんが「忘れられない父の言葉」、「新しいモノを作るために知恵を絞り、汗をかき、時間を忘れて熱中する。その瞬間が極めて楽しい。苦心した末にモノができあがったとき、それを誰かが使って、喜んだり、助かったりしたとき、この上ない喜びと感動に包まれる。だから、もっと勉強し、働いて、もっと良いモノをつくろうと歌思う」

●目次

  • はじめにーこの本を書いた理由
     
  • 序章 自己紹介
    • 私が入社した頃のトヨタ
    • トヨタ創業の歴史
    • 最初の仕事は「本」をつくること
       
  • 第1章 出会い(2009年)
    • 2009年
      • 1 〈1月20日〉豊田さんが社長に内定
        • 次期社長のお披露目は東京本社の「ロビー」
        • 突然の赤字転落
        • 「現場にいちばん近い社長でありたい」
      • 2〈4月1日〉異例の会社方針説明会
        • 「作業着」を着た次期社長
        • 次期社長のスピーチは「謝罪」から始まった
        • なぜ、トヨタは赤字に陥るのか
        • 「もっといいクルマをつくろうよ」
        • お客様第一と現地現物
        • 「肩書なんて関係ない。最後は見ている者が強い」
        • 「あの時に頑張ってくれたおかげで今がある」
        • これから始まる豊田章男改革の方針発表
        • 「嵐の中の船出」
      • 3〈5月8日〉私にとっての「運命の日」
        • 広報機能のために頑張ろう
        • 「広報は敵だ」
      • 4〈5月19日~26日〉私にとって初めてのニュル
        • 私の役割は豊田さんの写真を撮らせないこと
        • 「日本にもクルマ文化をつくりたい」
      • 5 〈7月24日〉トヨタ技術者へのメッセージ
        • 「クルマを好きになることから始めよう」
        • 伝説のテストドライバー成瀬弘さんとの出会い
        • 士別での「思い切り試乗会」との出会い
        • ニュルとの出会い
        • 「あなたにはできないだろう。その悔しさが原動力」
        • 自ら命がけでハンドルを握ることの意味
        • 「スポーツカー開発は式年遷宮」
      • 6 〈7月1日〉広報のグループ長を辞任
        • 先輩からのダメ出し
        • 部長への直談判
        • 新社長就任インタビューはなし
        • 記者からの手紙
        • 「そんなことしていると嫌われるぞ」
      • 7 〈7月16日〉朝の報道レポート開始
        • 「藤井くん、今朝は何時に起きたの?」
      • 8 〈10月1日〉ジャーナリスト懇談会
        • 「広報はどうして変わろうとしないのか」
      • 9 〈10月2日〉日本記者クラブ講演会
        • 「黒鉛筆」を持った社長
        • 「企業凋落の5段階説」
        • 「かけがえのない一台」
        • 「これからの100年」に向けてのクルマづくり
        • 「いつの時代も変化を起こすのはお客様」
        • 「心想事成。一心に想えば事は成る」
           
  • 第2章 試練(2010年)
    • 2010年
      • 10〈1月~2月〉世界規模でのリコール問題
        • 危機の始まり
        • 米国問題から国内問題へ
      • 11〈2月3日〉ラフード運輸長官と豊田社長の電話会談
        • 早起きは三文の徳
      • 12〈2月5日〉豊田社長による緊急記者会見
        • 「もう広報の言うことは聞けない」
      • 13〈2月24日〉米国公聴会
        • 「米国には藤井くんが来い」
        • 準備 「1日1回は笑おう」
        • 公聴会当日 「すべてのトヨタ車には私の名前が付いている」
        • 「トヨタは絶対に逃げない・隠さない・嘘をつかない」
        • 激励集会「私は一人ではありませんでした(I was not alone)」
        • 初めてのテレビ出演 「私はクルマが大好きです(I love cars) 」
        • セイラーさん一家の事故現場への訪問
        • 米国から中国、そして日本へ
        • 豊田さんにとってのリコール問題
      • 14〈3月〉「朝まわり」対応はじまる
        • 「勘違いするなよ。会社を守るためにやるんだ」
        • 「イコールとフェアは違う」
        • 「創業家」というマイノリティ
        • 豊田さんの救いとなった「現場」と「TPS」
        • 「創業家には創業家の役割がある」
      • 15〈6月24日〉豊田議長の初めての株主総会
        • 失意の中での初めての議長
        • 「私もトヨタも成長し続けていきたい」
        • 「味方は一人もいなかった」
        • 豊田さんの経歴(帝王学という名の孤独)
        • 「機能」の集合体としての総会事務局
      • 16〈6月30日〉成瀬さんとの別れ
        • 告別式 「成瀬さんチームのーテストドライバー豊田章男」
      • 17〈8月18日〉『トヨタ新聞』復活
        • 「私達の失敗は生きていますか?」
        • 「豊田さんのノートになりたい」
      • 18〈9月17日〉豊田さんの部下になる
        • 「藤井くんが普通に接してくれた時、僕への先入観はなくなる」
        • 「市場」と「試乗」
        • 「想像力は優しさ」
        • 楽しみだった豊田さんとの相談時間
        • 「人間らしくていいじゃないか」
        • 社長室は「決裁」ではなく「相談」する場所
        • AKB総選挙
           
  • 第3章 再出発(2011年~2012年)
    • 2011年
      • 19〈2月5日〉広報再出発の日
        • トヨタ広報の原点を見つめ直す日
      • 20〈2月24日〉トヨタ再出発の日
        • 再出発の桜
      • 21〈3月9日〉トヨタグローバルビジョン発表
        • 「笑顔のために期待を超えて」
        • 豊田さんが初めて示した数値目標
        • 「トヨタはワンイシューの会社」
      • 22〈3月11日〉東日本大震災
        • 「人命第一、次が地域の復旧、生産再開は最後」
      • 23〈3月27日〉豊田さんが現場に入る
        • 「クルマは想いをのせて走っている」
        • 「実業を通じて、東北の復興に貢献する」
      • 24〈7月13日(名古屋)/19日(仙台)〉記者会見
        • 「石にかじりついてでも日本のモノづくりを守りたい」
        • 「ココロハコブ プロジェクト」
      • 25〈11月30日〉第42回東京モーターショー
        • 「FUN TO DRIVE, AGAIN.J
        • 「未来のクルマの選択肢は1つにはならない」
        • 「東北からもタイからも決して退くことはない」
        • 「涙は一生懸命やった人しか出ない」
    • 2012年
      • 26〈7月1日〉トヨタ自動車東日本の発足
        • 「自動車は成熟産業なんかじゃない」
        • 「女子ソフト部から教わった NEVER GIVE UPの精神」
        • 「東北復興の原動力になりたい」
        • 「震災をずっと忘れない」
        • 「平凡をやり続ければ非凡になる」
      • 27 〈12月25日〉14代目クラウン発表
        • 「日本のクラウンここにあり」
        • 「新型クラウンはトヨタの『リボーン』の象徴」
           
  • 第4章 変化 (2013年~2016年)
    • 2013年
      • 28〈1月1日〉広報部メディアリレーション室長に就任
        • 「日本をもっと良くしたい。その気持ちはありますか?」
      • 29〈3月8日〉新体制発表
        • 「まず社内、それから社外。公表の順番を間違えてはいけない」
        • 「歴史の上に現在があり、将来へとつながっていく」
        • トヨタ初の社外取締役の起用
        • 4つのビジネスユニット
        • 「クルマづくりの鍵はユニットが握っている」
        • 「行き過ぎた民主主義の是正」
        • 「地域本部長はトヨタのアンバサダー」
        • 「まずやってみる。動きながら考える」
        • 「一人ひとりが成長を実感できる組織にしたい」
    • 2014年
      • 30〈5月8日〉決算発表
        • 業績の着実な回復
        • 「年輪経営身の丈を超えた無理な拡大は絶対にしない」
        • 「思い切った変革や成長に向けた種まきを進める」
        • 「成長局面の今こそ、実は危機的状況」
        • 「意志ある踊り場」
    • 2015年
      • 31〈3月29日〉個人投資家説明会
        • 「次の社長にはバランスの取れた畑を渡したい」
        • 「やりましょうよ!」
        • トヨタの思想と技と所作
        • 「私たちトヨタ」
        • 現場とともに歩む
      • 32〈5月8日〉決算発表
        • 「バッターボックスに立った人が評価される会社にしたい」
      • 33 (6月18日〉トヨタ役員の逮捕
        • 「かけがえのない大切な仲間」
        • 「子供を守るのは親の責任」
        • 豊田さんは「人間のセオリー」で動く
        • 「私の背中を見てくれている仲間に伝えたかった」
      • 34〈10月28日〉第44回東京モーターショー
        • 初の試みインターネット中継とスペシャルゲスト登壇
        • 「バッターボックスに立たないと『ワオ』は起こせない」
        • 「トヨタが大きくバッティングフォームを変えてきた」
        • 「東京オリ・パラは日本全体がバッターボックスに入るということ」
      • 35〈11月26日〉ワールドワイド・パラリンピック・パートナー就任
        • 「移動が夢を叶えるための可能性になってほしい」
        • 「感動や尊敬が私たちの心をひとつにする」
        • 「パラリンピックこそ、トヨタの果たす役割がある」
        • 「支援する、されるではなく、お互いが学び、支え合う」
    • 2016年
      • 36〈1月6日〉年頭挨拶
        • 「運動部はトヨタの価値観を伝えてくれる」
        • 「グローバルトヨタとしてのオリ・パラへの関わり方がある」
        • 「トヨタの歴史は自動車部と運動部の歴史」
        • 「どうして社内駅伝のように仕事ができないのか」
        • 「私たちはトヨタの歴史の1区間を任されたランナー」
        • 米国ディーラー大会でオリ・パラのスポンサー契約終了を発表
        • 「広報担当」から「豊田さんのメッセージ担当」へ
      • 37〈3月2日〉カンパニー制度導入を発表
        • 「会社の仕組みを変えるのは社長の仕事」
        • 「機能至上主義からの脱却」
        • 「機能というトヨタの強みを失うのではないか」
        • 「時は命なり」
        • 「働く人たちが成長を実感できる会社にしたい」
        • 「組織改正はオポチュニティ」
        • 「トヨタにはその道のプロがたくさんいる」
        • 「どんなクルマでも情熱と責任をもって考えている人がいる」
      • 38〈4月1日〉方針説明会
        • トヨタ工業学園の卒業生代表挨拶
      • 39〈月15日〉株主総会
        • 「超二流」
        • 「99の欠点と1の長所」
        • 「英語ができなくてもいい」
      • 40〈11月19日〉ステークホルダーズ・ミーティング
        • 「モビリティ社会の実現には、共感してくれる仲間が必要」
        • 「資本の論理だけでは、人の心は動かない」
        • 「社長室が部室になった時、トヨタは変わる」
        • 「継承者は挑戦者」
        • 7回のお辞儀で伝えた感謝の気持ち
        • 2回目の涙
           
  • 第5章 挑戦と苦悩(2017年~2019年)
    • 2017年
      • 41〈5月10日〉決算発表
        • 「等身大の私たちの実力が素直に表れた決算」
        • 「もっといいクルマづくりの原点はコンパクトカーにあり」
        • 「未来に投資する意志が表れた決算」
        • 「リスクを取って自らの道を切り拓く会社に変わってきている」
        • 「徹底的に競争力を磨いていく年」
      • 42〈8月4日〉マツダとの業務・資本提携発
        • 「私たちはクルマを愛しています」
      • 43〈10月29日〉「WELOVE CARS」イベントを開催
        • 「何か違う」
        • 豊田さんが登壇するのは「一般デー」
        • 「『やりましょうよ!』が聞こえた」
        • オウンドメディア「トヨタイムズ」の萌芽
    • 2018年
      • 44〈1月8日〉米国CES
        • 「クルマ会社から『モビリティ・カンパニー』への変革を決意」
        • 「e-Palette アライアンス」の発表
      • 45〈5月9日〉決算発表
        • 「トヨタの真骨頂はTPSと原価低減にあり」
        • 「原画を見ることは、行動を見ること」
        • 「トヨタらしさが表れ始めた決算」
        • 「100年に一度の大変革期。生死を懸けた闘いの始まり」
        • 「これからの時代こそ『ジャストインタイム』が必要」
        • 「成り行きの未来との決別」
        • 「最も大きな力は役員体制の変更」
        • 「トヨタグループのモデルチェンジに挑戦する」
      • 46〈6月14日〉株主絲会
        • 「株主総会は自分たちの姿を鏡に映し出す大切な機会」
      • 47〈8月6日〉豊田喜一郎の米国自動車殿堂入り記念式典
        • 豊田さんが喜一郎さんに扮した映像
        • 豊田章一郎名誉会長が語った「父・豊田喜一郎」
        • 豊田さんから創業期を支えてこられた皆様へ
        • ミッシング・ピース(我々の忘れ物)
      • 48〈秋〉「トヨタイムズ」立ち上げ準備
        • 正月広告の議論から生まれた「トヨタイムズ」
    • 2019年
      • 49〈1月1日〉「トヨタイムズ」スタート
        • モリゾウのつぶやき
      • 50〈1月8日〉年頭挨拶
        • 「プロになろうよ」
        • 「トヨタの強みはリアルの世界を持っていること」
        • トヨタグループのおやじたちが集う「おやじの会」
        • 「技能は誰に対しても平等」
        • 河合おやじが憧れた「白い帽子
        • 「プロ選手にとってチームというのは何ですか?」
        • 「自分のために自分を磨き続けてほしい」
      • 51〈2月1日〉「トヨタイムズ編集部」発足
        • 「もの書き」としての技能
        • 2人だけの編集部
      • 52〈2月13日~3月13日〉春の労使協議
        • 「話し合い」の全体像を報じないメディアへの疑問
        • 第3回労使協議での「異例の展開」
        • 「こんなにも距離を感じたことはない」
        • 「自分はいったい何だったんだろう」
        • 封印された「プロになろうよ」
        • 「豊田綱領」に込めた豊田さんの想い
        • 「豊田綱領の精神を忘れかけているのではないか」
        • 「異例」の回答
      • 53〈6月13日〉株主総会
        • 「トヨタらしさを取り戻すことは、こんなにも難しいことなのか」
        • 「トヨタが死ぬのは『大丈夫』という意識が社内に蔓延した時」
        • 「過去・現在・未来、お互いにありがとう」
      • 54〈10月9日〉秋の労使協議
        • 豊田さんの現場訪問
        • 「絶対に裸の王様にはなりたくない」
        • 「これで秋の労使協を迎えられるぞ!」
        • 「労使宣言」に込めた豊田さんの想い
        • 「労働争議から労使宣言まで12年の歳月を要したのはなぜか?」
        • 「職場に入るとできなくなることがある」
        • 「社長、何でもいいので仕事をください」
        • 「アライアンスの時代には競争力と人間力が必要不可欠」
        • 「たった一言が人の心をあたためる」
        • 「競争力と人間力を身につけると『優しい人』になれる」
        • 「会社は従業員の幸せを願い、組合は会社の発展を願う」
        • 「必ず行動で示すという期待を込めて回答したい」
           
  • 第6章 結実と失望(2020年)
    • 2020年
      • 55〈1月9日〉年頭挨拶
        • 「Woven City」発表から始まったトヨタの「令和」
        • 年頭挨拶のリハで覚えた「違和感」
        • 「噛み合わせない」ことの大切さ
        • 15分遅れで始まった年頭挨拶
        • 「Woven City」構想の背景にあるもの
        • 構想を初めて明かした東富士工場での懇談会
        • 「3本の道で編み込んだ街」
        • 「私が最も距離を感じているのは事技職の皆さん」
        • 会長の内山田さんが与えてくれたヒント
        • 「機能分業の中で機能を守ることが評価されたトヨタの事技職」
        • 豊田さんが求めるトップダウンとボトムアップ
        • 「トヨタの人事制度の中にある線引きをなくしていく」
        • 「一人の人間という点においては皆同じ」
        • 「トヨタが変わるラストチャンス」
        • 「私には関係ない。その意識を捨てていただきたい」
        • 「今日この会場に来た皆さんは一歩踏み出した人たち」
      • 56〈2月19日〉春の労使協議(第1回)
        • 「三角形」での話し合い
        • 「組合員は役員、幹部職、基幹職の映し鏡」
        • 「こうした形 (三角形)での話し合いは非常に残念」
        • 「事技職の『上司』に一番距離を感じている」
        • 「無関心が一番いけない」
        • 「『YOU』を主語にすることは自分以外の人に関心を持つこと」
        • 「マネジメントの言動が変わらなければ、組合員の言動も変わらない」
        • 豊田さんが最後に付け加えた「ありがとう」
      • 57〈2月26日〉春の労使協議(第2回)
        • 「あるべき姿を主張するよりも実際の仕事に落とし込んでほしい」
        • 「失敗という財産を後輩に残すことが執行役員・幹部職の仕事」
        • 「今よりも2つ上の資格になった意識で仕事をする」
        • 「ボスとリーダーの違い」
        • 「当たり前のことを当たり前にやれる職場を」
        • 「『もっと偉くなりたい』を『もっと成長したい』に」
      • 58〈3月4日〉春の労使協議(第3回)
        • 「トヨタグループの競争力の原点はTPS」
        • 「トヨタで働くすべての人にTPSの思想と技を身につけてほしい」
        • 副社長を廃止し、執行役員に一本化した理由
        • 「これからは社長を目指していけばいい」
        • 「来週は委員長の真正面に座り、皆さんの心に向かって回答したい」
      • 59〈3月11日〉春の労使協議(回答指定日)
        • 「一刻も早く、トヨタらしさを取り戻さなくてはならない」
        • 「過去に時間を使うのは私で最後にしたい」
        • 「トヨタらしさ」を示した円錐形
        • 「佐吉翁の遺志と国産大衆車の製造という喜一郎の理想」
        • 「父子伝承の技能をもつ従業員」
        • 「トヨタを根底で支えるものは国民の支持」
        • 「先が見えないからこそ、自らの原点を整理したのではないか」
        • 組合委員長の苦悩
      • 60〈5月12日〉コロナ禍の決算発表
        • コロナ危機
        • 緊急事態下の決算発表
        • 「日本全体が少しでも明るくなるメッセージを出したい」
        • 「トヨタは赤字には陥らない」というメッセージ
        • 豊田章男による「トヨタ改革」の結実
        • 「国内生産300万台死守」
        • 「V字回復がもてはやされるが、それは違う」
        • 「大切なことは何のために強くなるのか」
        • T人間として、企業としてどう生きるのか」
        • 「当たり前のものなどない。どこかで誰かが頑張っているおかげ」
        • 「幸せの量産には『YOUの視点』を持った人財が必要」
        • 「新しいトヨタに生まれ変わるスタートポイントに立った決算」
        • 「危機的状況だからこそ、基準を示すことが必要だと思った」
        • 日本のメディアに失望した豊田さん
        • 豊田さんの広報担当から逃げ出した私
      • 61〈6月11日〉株主総会
        • 「今回の決算は11年間の試行錯誤の結果」
        • 「黒字見通しは株主の皆様の長期にわたるご支援の賜物」
        • ロバを連れた夫婦の話
        • 「一人も勝たなかったら、この国は一体どうなるのか」
        • 「決算取締役会で涙がこぼれた」
        • 「トヨタの強さは自分以外の誰かのために使いたい」
        • 「全世界37万人とその家族、全員でつくり上げたもの」
        • 「流れに逆らい続けた11年間」
        • 「ご安心ください。トヨタは大丈夫です」
      • 62〈11月6日〉中間決算発表
        • 私に表れた身体の不調
        • コロナ危機の中での中間決算発表
        • 「今回の決算は成り行きではない」
        • 「私たちはどこから来たのか」
        • 「私たちの使命は、幸せの量産」
      • 63〈冬〉「トヨタイムズ」が第2ステージへ
        • トヨタイムズ編集部の廃止が決定
        • 痛感した組織・肩書への依存心
        • 「藤井くんは外されたと思っているんじゃないか」
        • 「11年間、一緒にやってきたじゃないか」
        • 「フェロー」は「仲間」
           
  • 第7章 新たな闘い(2021年~2022年)
    • 2021年
      • 64〈1月6日〉自工会会長としての年頭挨拶
        • 「クルマを走らせる550万人」への感謝
        • 「今こそ、550万人の力を結集する時」
        • 550万人の一歩が明日につながる
      • 65 (4月22日〉自工会会長会見
        • 「ゴールはカーボンニュートラル。日本らしい実現の道筋がある」
        • 「自動車はペースメーカーになれる」
        • 「政策決定の順番を間違えないでほしい」
      • 66〈4月22日〉「水素エンジン車でのレース参戦」を発表
        • 「私自身も変革に向けた第一歩を踏み出す」
        • 水素エンジン車の開発をレースでやる理由
      • 67〈5月12日〉決算発表
        • 豊田さん不在の決算発表
      • 68〈9月9日〉自工会会長会見
        • 「敵は炭素。内燃機関ではない」
        • 「カーボンニュートラルは雇用問題でもある」
      • 69〈11月18日〉自工会会長会見
        • 「私の任期延長はお受けすべきか最後まで悩んだ」
    • 2022年
      • 70〈1月27日〉自工会会長会見
        • 「成長と分配」の実現に向けて
      • 71〈2月23日〉春の労使協議(第1回)
        • 「550万人の仲間に良い風が吹くことを期待したい」
        • 「事実に基づく、正直な会話を続けてほしい」
        • 「社会・産業・大衆のために奉仕するという精神」
      • 72〈3月9日〉春の労使協議(第3回)
        • 2度目の「意志ある踊り場」
        • 「労使協議が全員参加の経営会議になってきた」
        • 「戦争や対立は誰も幸せにしない」
        • 「グローバル企業の国益とは、どの国を指すんだろうね」
      • 73〈4月1日〉入社式
        • 「トヨタを多くの人が集まる場所にしたい」
        • 「人は、嬉々としてやっている人のところに集まる」
        • 豊田さんから新入社員への3つのお願い
        • 「大きな会社の小さな社会から抜け出すと『一人の人間』に気づく」
      • 74〈6月15日〉株主総会
        • 「トヨタは皆が幸せになる世界を目指したい」
        • 「私が大切にしてきたものはクルマづくりのストーリー」
        • 「クルマ屋にしかつくれないモビリティの未来がある」
      • 75〈9月23日〉ロシアでの生産事業終了を発表
        • 初めての「戦争による撤退」
      • 76〈冬〉豊田さんが社長交代を決意
        • 满身創痍
        • 「闘っている人には寡黙な援軍が必ず現れる」
        • 「創業者・豊田喜一郎の無念を晴らしたい」
        • 想定よりも早かった社長交代
        • 「心残りはない」
           
  • 第8章 継承(2023年)
    • 2023年
      • 77〈1月11日〉年頭挨拶
        • 「トヨタは多様性とともに生きていくグローバル企業」
        • 「トヨタで働く仲間の幸せ」と「ステークホルダーの幸せ」
        • 「企業の真価と覚悟が試されるのは、事業を終える時」
        • 「グローバル・フルラインアップ」
        • 「モータースポーツを起点とした『もっといいクルマづくり』」
        • 微笑みの国、タイの人たちが教えてくれたこと
        • 「危機に直面した時、必ず2つの道が現れる」
        • 「なかなか変わらない」
        • 「皆さんの仕事はクルマ屋。サラリーマンではない」
        • 「みんなで心をあわせて、もっといいクルマをつくろうよ」
      • 78〈1月26日〉トップ交代会見
        • 「この13年間でバトンタッチのための土台はつくれた」
        • 「私の真似ではなく、個性を大切にしてほしい」
        • 「次世代がつくる未来。私はそれに賭けてみたい」
        • 「クルマを創り続ける社長でありたい」(佐藤さん)
        • 「具体的な行動で、商品で、示し続けたい」(佐藤さん)
      • 79〈6月14日〉株主総会
        • 「長い歴史の中では『しんがり社長』が必要だった」
        • 「佐藤社長の言葉を笑う人は、今のトヨタにはいない」
        • 「次世代のクルマ屋たちの挑戦に、私以上のご支援をお願いします」
        • 「広報は敵だ」の本当の意味
        • 私にとっての豊田章男改革
      • 80〈毎年11月3日〉創立記念日に行われる慰霊祭
        • 「永久に失われないものは功績と名前」
           
  • おわりにー終わりは始まり

プロフィール
本かつお
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。
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