本かつお
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●なぜ気になったか
おそらく離婚する意思が強まったことと、特に長女だろうが二人の娘から受けた影響で作風がガラッと変わったと感じた『腹を空かせた勇者ども』。これ以降の作品はどれも楽しめている。20年にわたる魂の遍歴、読みたい
●読了感想
独特の観察眼とそれを個性的な言葉にする才能が、金原さんのかけがえのない魅力と改めて確信。特に自分自身を含めた人間観察の深掘りには感嘆。情熱大陸で垣間見えたイライラ感、それがちょっとわかったのは思わぬ収穫
アマゾンレビュー
●心に響いたフレーズ
- (産後当時は)、「旦那はいないものと思えば、たまに育児を手伝ってくれた時に感謝できる」と話していた時代(中略)、たまに家に片足を突っ込むお手伝いさんのような男親が羨ましく、ほとんど憎んですらいた
- 育児に苦しんでいるのに、子供の存在が私を支えているというジレンマにもはち切れそうだった
- 子供が合わない子供っているんだよ
- 自分自身が突然明後日の方向に舵を切り続けてきたからこそ今の自分があるわけで、そんな自分がこれから先の自分のことを何一つ知っているはずない
- (私は育児中)、子供を残して自殺してしまうのではないかと恐れていた。この時初めて、私は無理心中派ではないことを知った。それは絶望の中で、少しだけ愉快な発見でもあった
- ありとあらゆる取捨選択を一つも間違えないことはほぼ不可能だし、もっと言えば取捨選択の余地もなく「そうせざるを得ない」ケースも山ほどある
- (二本のドキュメンタリー密着取材で)、ディレクターがフィルムを切り刻み取捨選択していく中で、その人の作家性が関与しない作品などないという、(ことに)、気付かされ、ショックを受けた
- 離婚を考えている夫婦の両方から話を聞くと、どちらにも非があるように、そしてどちらにも理があるように見えるものだ
●目次
- Ⅰ
- Ⅱ
- 部屋運は変わらず
- 死後に求めるもの
- 小麦粉!
- 血肉になれ
- 8131日生きた私
- お腹
- 南米のエリザベス・テイラー
- 孤独な執筆作業を支えてくれる「は」の欠けたパソコン
- パリ紀行
- プラタナス
- セミ
- 薄血
- 青空
- 二〇〇九年一月八日から十四日までの日記
- 二〇一一年二月二十六日から三月四日までの日記
- Ma Place
- スパーク
- ガブリエル・シャネルをめぐって
- 牡蠣とラーメンとここじゃないどこか
- くつのゆくさき
- 牡蠣の憂愁
- 繚乱
- 柔らかな幸福の輪郭
- むすびめ
- 退色
- 今を照らす光
- 変わらないもの
- 繋がりと分断
- タシャとボネッ
- 煙草の吸えた三月の居酒屋
- ライクスモーク
- 嘘偽りのないジビエ
- 二〇二二年八月十二日から十八日までの日記
- 新宿からの祈り
- はなればなれに
- 飛ばない気球
- 彼女の帰郷
- エイジング
- 虫の思い出
- オレンジの救済
- 回り続ける星
- ダベッテマザッタ
- 震えるシュプレヒコール
- 行かなかった港町
- サーカスと農場
- ルネサンス
- 形のない未来と過去のあわい
- Well come
- ニコール・キッドマンの初恋
- Ⅲ
- 踊り場の君
- パチンコ屋の君
- 自転車の君
- 窓際の君
- 日比谷の君
プロフィール
「観る読む歩く、釣る食べる、求められれば写真撮る」そんなマイペースな人生を淡々と・・・。